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「ガキにはまだわかんないよ」
「そーですかィ。
キスでもしてなけりゃ良いんですけどねィ」
キスとは:相手の唇に自分の唇をつけること
「……は？」
「俺には分かんねェ事ですもんねィ、あんなことやこんなこと＿＿＿」
「だァァァァ！！もう何！！あんた見てた訳！？」
「見てたとかじゃなくて、病室に入ろうとしたらあんたらがイチャコラしてたんでさァ
見舞いに来たってのにあんなもん見せられて、俺ァ被害者ですよ」
まあ確かに、総悟からすれば身近な年上2人がキスしてるところ目撃してしまったんだから良い気では無いだろうが…。
そんな事よりこの腹黒ドS野郎に気づかれたことが問題だ。
「隊士が勘づく前に仲直りでもしちまった方がいいと思いますぜ、特に近藤さんなんか勘が鋭いですし…」
「なんか、今日優しいね総悟」
「いい歳こいた身内の恋愛事情なんて気持ち悪くて見てられないだけでィ」
プイっと私から顔を背けてしまった総悟だったが、結構彼なりに気を使ってるつもりなんだろう。
案外可愛い一面もあるんだな、なんてなんだか安心してしまった。
「(結構迷惑かけちゃったな…)」
「はいはい、ちゃんと迷惑かけないようにするよ」
そう伝えて総悟が去っていくのを見てからまた荷物の片付けに戻った。
*
土方side
何枚やっても終わりの見えない書類を片付け始めて早3時間。肩も腰も手も限界を迎えそうだった頃＿＿
「土方」
障子の向こうで俺の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
俺を呼び捨てで呼ぶ女の声なんて屯所に居れば誰だかすぐに分かる。
「…入っていいぞ」
そう言うと、少し遠慮気味に入ってきたA。
そして俺の隣に座り、書類で埋め尽くされた目の前の卓を一緒に眺めた。
「さっき病院から帰ってきた」
「もう動けんのか」
「動いてるでしょ」
「…」
「…土方はさ、…誰にでもああやってキス出来るの？」
Aの話を聞きながら進めていた筆が止まった。
「いや、あ、ご、ごめん…
デリカシーの欠片も無かったね」
そう言って笑って誤魔化すA。
「…悪ィ、嫌だったろ。もうしねェよ」
「え…？」
そしてずっと目を見開くAに無理やり話題を逸らした。
「休暇の分仕事も溜まってんぞ。そろそろ再開しねェと＿＿」
「………嫌じゃない…」
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阿呆代表の神(プロフ) - なんやねんこの凄い作品は。有料でも良いくらい素晴らしい作品。 (2021年3月9日 21時) (
レス) id: 10eaece567 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです（ ; ; ）更新頑張ってくださいーー！ (2021年2月1日 1時) (レス) id: e52e19fe2f (このIDを非表示/違反報告)
れんか - めっちゃ面白い(笑)更新頑張ってください！ (2021年1月29日 11時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちーずなん | 作成日時：2021年1月28日 23時
