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「てことで、もう帰っていいよ」
「あァ！？こんな酷い事されて慰謝料も無しかァ！？お前ら誰の金で飯食えてると思ってんだよ！」
「…てか、白夜叉さんはこんな所で何やってるの？」
「人の話を聞けよ！！」
そう言って大声で喚き散らす白夜叉の手錠を外した。
「名前…坂田銀時、だっけ？」
「…ったく、そうだよ。そういうお前は？」
「蘆名A。真選組勘定方」
さっきまで座っていた椅子に座り、頬杖をつきながらまだ突っ立っているその坂田銀時と言う男を見上げた。そんな私を見て男も私の前に座った。
「へえ…お前みたいな女、真選組に居ればすぐに分かると思うんだがな。やっぱ新人って事ァ無ェだろ？」
「ふふ、なんで？」
「…普通俺の事白夜叉だってすぐ気付く奴はもう居ねェよ。それに気付いても動揺すらしなかったしな」
「よくお気づきで」
見た目はちゃらんぽらんなチンピラと変わりないがよく見れば風格なんてほかとは比べ物にならない。
「最近まで地方に出向いててね。江戸にはいなかったの」
「なるほどな…」
「まあ、とにかく今日は私の奢りで良いわ」
「元々そのつもりだ馬鹿野郎」
席を立ち、私の事を若干引き気味で見る定員さんに勘定を渡す。
「お、お会計5800円です…」
「5800！？」
5800、私が食べた団子の数は2本。その計算で行けば1本2900円になるがこの白夜叉の分も、となれば…
「あ、あんな何本食べたの？」
「30本？…いや、32だっけか。」
「…やっぱ別々で」
「はァ！？」
*
土方side
「＿＿に、逃がッ！？おいちょっと待…」
無機質なツーツー、という音だけが鳴る携帯。
車が無いから浪士を逃がす、と言っていたが今指名手配されている浪士かもしれない。
A江戸に来たばかりだから指名手配犯を知らない可能性だって十分にある。
「…チッ、おい総悟」
たまたますれ違った総悟を呼び止めた。
「お前今から出られ＿＿＿」
「無理でさァ」
「おい待てコラァ！！」
そんな総悟も俺に話しかけられた途端走って逃げていった。
「(クソ…仕方無ェ、見回りついでに行ってやるか…)」
＿＿＿そしていつものルートで歌舞伎町を歩く事数分。
「(……あれは…)」
そこには見覚えのある男女二人。
「＿＿お、大串君じゃねーか」
万事屋とAだった。
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阿呆代表の神(プロフ) - なんやねんこの凄い作品は。有料でも良いくらい素晴らしい作品。 (2021年3月9日 21時) (
レス) id: 10eaece567 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです（ ; ; ）更新頑張ってくださいーー！ (2021年2月1日 1時) (レス) id: e52e19fe2f (このIDを非表示/違反報告)
れんか - めっちゃ面白い(笑)更新頑張ってください！ (2021年1月29日 11時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちーずなん | 作成日時：2021年1月28日 23時
