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「大串君じゃねーか」
「誰が大串君だ、それとなんでお前ら2人がつるんでんだ」
「あ、ごめんお前らそういう関係だったの?
んだよ水くせーなー、女が居るなら教えろよ大串君」
「ただの部下だ 大串君じゃねえ土方だっつってんだろ」
不味い、この2人と俺の組み合わせなんて魔のトライアングルだ。早い所Aを連れて帰らなければいつ殴り合いが始まるか…。
「土方、誰がいつアンタの部下になったのよ」
「部下だろうが」
「いやー俺もそう思うな、土方くんよりこいつのが強そうだし」
「あァ…?」
「抜かなさいで、土方どころか
「ふーん、抜かしてんのはどっちだかなァ。真選組全員相手しても勝てる自信あるわ」
そんなやり取りを繰り返していくうちに3人ともエンジンがかかり、案の定怒鳴りあいが始まるのだった。
「____だァァ!!めんどくせェ!帰んぞA!」
「あァ!?逃げんのかてめェら!」
「ちょっ、離しなさいよ土方!」
Aの首根っこを掴んで怒鳴る万事屋を後になんとか引きずりながらその怒鳴りあいも幕を閉じた。
「離してよ、ねえ!」
「うるせェ。それよりなんであんな奴と居やがった」
まだ江戸に来て数日、Aが万事屋と関係を持つなんて時間は無かったはずだ。
それによりによってなんであんなやつと…
「攘夷志士捕まえたって言ったじゃない」
「あいつが…あぁまあ…あいつは放っとけ」
「はあ?ってか、離してよ!」
力ずくで俺の手から離れたA。
1度万事屋を逮捕しかけた事もあったが俺自身奴に借りが多い。認めたくは無いが…
「もう…女の子の扱いがなってない」
「野郎は放っとけ。良いな」
「…なんでそんな機嫌悪いのよ」
「お前に言われたかねェよ。現に喧嘩してきたばっかだろうが」
「違う、本気で怒ってるでしょ」
「…知らねェ」
そう言って逆を向いていた身体を帰る方向へ向けると、後ろから腕を引かれた。
「待ってよ、なんか悪い事した…?」
普段は偉そうに減らず口を叩くだけのイライラ製造機な癖に、こういう時だけは目を見つめて小さくなるA。
「…そうだ。あんな頭の悪ィ野郎と絡んでたらてめェまで頭悪くなるだろうが。そんなの子の俺が許さねェ良いな分かったな分かるよな」
「えっ、あ…?そ、そう…」
そして帰る道中、困った様子でいつまでも首を傾げるAだった。
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阿呆代表の神(プロフ) - なんやねんこの凄い作品は。有料でも良いくらい素晴らしい作品。 (2021年3月9日 21時) (レス) id: 10eaece567 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです( ; ; )更新頑張ってくださいーー! (2021年2月1日 1時) (レス) id: e52e19fe2f (このIDを非表示/違反報告)
れんか - めっちゃ面白い(笑)更新頑張ってください! (2021年1月29日 11時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちーずなん | 作成日時:2021年1月28日 23時