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市中見回りの最中だった。
胸ポケットから携帯が振動しながら音を鳴らす。
画面には”A”と表示されている。
あいつからの電話なんて何年ぶりだろうか、なんて思いながら通話ボタンを押した。
「うわっ、土方が電話出た!!」
「切んぞ」
「待て待て待て!!!」
スピーカーモードにしていないにも関わらず耳から離した携帯からはうるさいほどAの声が聞こえてきた。
「さっさと要件言いやがれ、仕事中だ」
「何、アンタまだ辞めてなかったの?」
「お前はどんだけ俺に副長辞めさせてェんだよ」
何年ぶりかに聞いたその声からは期待外れの言葉しか発せられなかった。
「そういう訳じゃないけど…
まぁいいわ、そろそろ帰るから」
突然の報告に足が止まった。
「…帰る、って…江戸にか?」
「そうよ、またすぐに戻るかもしれないけどね」
「そうか…」
「もっとびっくりしなさいよ、可愛げ無い」
「お前に言われたか無ェよ」
「どうだかね。
ま、私が帰ってゆっくりするだけだと思ったら大間違いだから。
顔洗って待ってなよ」
「首だろうが」
Aは俺の言葉を聞く前に電話を切っていた。
「(ったくなんも変わってねェじゃねーか…)」
まあAの事だ。
ある意味想像通りかもしれない。
止まっていた足をまた踏み出して見回りを再開した。
*
設定
27歳
組織としては真選組の勘定方という役割だが
頭も回り剣術も優れていた為外様に引き抜かれ護衛を勤めていた。
(勘定方っていうのは組織の金銭面を管理している人の事…だったはずです(^^))
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阿呆代表の神(プロフ) - なんやねんこの凄い作品は。有料でも良いくらい素晴らしい作品。 (2021年3月9日 21時) (レス) id: 10eaece567 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです( ; ; )更新頑張ってくださいーー! (2021年2月1日 1時) (レス) id: e52e19fe2f (このIDを非表示/違反報告)
れんか - めっちゃ面白い(笑)更新頑張ってください! (2021年1月29日 11時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちーずなん | 作成日時:2021年1月28日 23時