94line…？ ② (ページ28)

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YG

「っ！여보세요！」

ナムジュンに電話がかかってきて、ナムジュンはマネヒョンです、と一言つぶやいて慌てて電話をとる。

「ヒョン、Aが」

『お前ら、そこから動くなよ！』

俺たちにも聞こえてきたその声は切羽詰まっていて、何かが起こったんだ、ということは直ぐにわかった。

マネヒョンの後ろもガヤガヤと騒がしくて、ヒョンも走りながら話しているのか息遣いが荒い。

『今そっちで不審者の目撃情報があって、事務所には変な手紙が届いてる。とりあえず宿舎からは出るな！』

「マネヒョン！Aがドアから出て向こうからドア押さえてるのかこっちから開きません！返事もありません！」

電話を切ろうとしたマネヒョンに切られてたまるかといつもは出さないくらいの大声で電話口に向かってまくし立てる。

「…は？」

「マネヒョン！」

ジミンが叫んだところで、ドン、とドアが揺れた。

「A！」

ジニヒョンが揺れたドアを叩くもビクともしない。

どんだけ強い力でおさえてんだ、あいつは。

俺もジニヒョンの横に立ってドアを力いっぱい押す。

結局全員でドアを押していたらゆっくりドアが動き出した。

ナムジュンの放り投げたスマホからはずっとマネヒョンの、お前ら！じっとしてろ！の声が響き続けていたけど、そんなのもうまともに聞いていられなかった。

Aに何があったんだ。俺達のAを放って俺たちだけここでじっとしてろって？バカなこと言ってんじゃねぇ。