白いお肌が笑ってる【菅原孝支】 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:662 hit

white:03 ページ3

.

私が手を握ると
頭を下げてたスガくんが

ｶﾞﾊﾞｯと効果音付きで顔を上げ

私の大好きな笑顔を私に向けた。

いや、私と菅くんしかいないんだからさ、
私以外に笑顔向けられないんだけど。

って、もういいわ！！

「マジ？いいの？」

『もちろん、私もスガくんが好きでした』

こうして、雪降る日に結ばれた私たち。

.

.

.

三年生になっても、同じクラスで隣同士。

烏野は一回席替えしたら、
一年間その席なので、隣同士。

恋人同士になっても
あまり変わることは無かったけど、

強いていえば、スガくんが私の呼び方が変わった。

奥原だったのが今では

「A、昼飯食おう！」

そう、Aになったのだ。

『うん、いいよ、スガくん』

私は相変わらずスガくん。

親友の矢野茜には、

「孝支♡って呼んであげなよ」

と、言われてるけど、私にはレベルが高い。

.

.

.

「A、土曜日空いてる？」

『空いてると思うよ、多分。なんで？』

お昼ご飯をスガくんと私と澤村くんと茜で食べてる時に急に聞かれた。

「俺たちいない方が良くないか？」

「それ、私も思ったよ」

なんて、澤村くんと茜がこそこそ話してる。

聞こえてるから。

「デートしよ」

『へっ？』

いきなりそう言われた

ほんとに、へっ？だよ。

自分でも変な声出したと思ったけどさ。

今まで、デートしたことないのに。
手繋いだこともないのに。

いきなり？
しかも、澤村くんたちの前で？

私が驚くのを見て、
満足そうに笑ってる彼は

今日も変わらず、お肌が白いです。

.

.