バレてますよ及川先輩【HQ】

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｢すごいでしょー。これ及川さんの体格に合わせて作ったらしいよ？」


『へー。』


｢興味なさげね！」



興味はある
でも…

採寸の時に体に触れたのかなとか
距離近かくて相手の匂いに染まっちゃったのかなとか
不安になる



自分でも驚くけど
多分これは嫉妬だ





『馬鹿』


｢ん？どうしたの？…本当に具合悪そうだよ？」


『大丈夫です』


｢…はいはい。いきますよー。」


『ちょ…』



及川先輩は私の手を引き無理やりベットに連れてく
そう考えると少しいやらしい



｢はい。ちゃんと寝なさい」


『…ふふ、いやらしいですね』


｢はぁ！？」



焦ると思った
ベットに連れてく仕草がやけにいやらしくて
本当のこと伝えただけだけど

焦ってる焦ってる




｢Aちゃん！だめだよ、簡単に男についていったら！」


『及川先輩にしかついていきません』


「なっ！それがダメなの！！」


『えー』




本当のことですよ？及川先輩にしかついていきません
伝わったかな…
冗談だと思われた？

｢えーじゃないよ…」と言いながら及川先輩は私に布団をかける





｢はい、これでおとなしく寝てて」


『ありがとうございます。メイドさん』


｢Aちゃんのメイドでーすよ」


『ふふ、私だけのメイドですね』


｢…っ、そうだといいね！！」



大きいな声を上げたと思ったら｢バイバイ！！」と言って
保健室を出た



『…少しくらいそばにいてくれてもいいじゃん』





彼がいなくなった保健室は冷たかった









＊






「…はぁ、本当によく耐えた俺！」



危なかった
ベットに寝てるAちゃんがやけにいやらしくて
想像よりよっぽど現実味を感じた






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