姉という存在。2【WT】

私のできること8 ページ34

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准くんに話した通り、近界(ネイバーフット)であったことを隠さず話した。


『…以上です。質問があれば答えます』

「なんと、大変だったな…」

「そうか、話してくれてありがとう」


林藤さんと忍田さんは同情の目を向け、優しい言葉をくれる


『いえ、帰ってこれたことが最大の幸福です』

「…質問がある」

『はい。』


城戸さんが質問をなげかける


「アフトクラトルの捕虜になる前の国はどういう国だったのだ｣

『はい、ここ地球と似ていて住みやすい環境でした。アフトクラトルのような戦闘力はありませんでしたが…』

「分かった、後で資料にまとめてくれるか？

…そうだ迅。迅の提案を受けよう」

『はい。ん？』

「ありがとうございます」


え、提案ってなんのこと。


「ふふ、良かったねAちゃん」

『え？』


「これから、三輪A隊員にはボーダーに入隊してもらう。ただし…正規の手順はしっかり受けてもらうからな」


『え！？』


城戸さんに許可を貰ったの？悠一くん！？


「な！？正気ですか？城戸司令！姉さんを…ボーダーに？」

「ああ、今日の話で腑に落ちた。彼女は即戦力になるだろう」

「な…」


秀次は心配しているのであろう顔でこちらを見てくる


『わ、私は…』


これは、由々しき事態だ
前々から悠一くんに言われていたけど、まさか城戸さんに言われるとは…


「Aちゃん、チャンスだよ。いい未来になる」


私の目を見て言う悠一くん。その目はやけに真剣な瞳をしていて




そんなこと言われたら入るしかないじゃん





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