姉という存在。2【WT】

私のできること7 ページ33

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『じゃあまたね。准くん、時枝くん』

「ああ！またな！」

「はい、また。」


嵐山隊室から本部の会議室へ向かう
緊張は何故かしていなくて、真っ直ぐ前を向いていた


「ごめんね、急に」

『ううん、迅くんも頑張ってくれてたんでしょ？』

「はは、お見通しってわけか」


たぶんだけど、さっきの用っていうのは本部との話し合いだったのかな


「そういえば、嵐山のことは名前で呼んでるんだな？」

『ん？うん。中学から読んでるよ』

「じゃあ俺も読んでもらおうかな？…"迅くん"だとなんか嫌だなー」

『悠一？』

「っ、え」

『え、ごめん。呼び捨てはさすがにあれだね』


急な呼び捨てに驚く迅くん。


「ううん、呼び捨てでいいよ」

『ちょっと難易度高いから"くん"は付けさせて』

「えーしょうがないな」

『ふふ、なにそれ』


他愛のない話をしていると目の前には会議室のドア


「ここだよ。大丈夫！俺がいるから」

『うん、ありがとう』


そして、ドアを開ける
そこには、本部の人だけだと思っていたのに


「姉さん！？」

「…姉さん？ってことは三輪のお姉さん？」

「え誰誰」

「よく来たな迅それに三輪」


秀次に風間さんに太刀川さん等のA級上位メンバーがいた

さ、さすがに緊張…


『あ、えっと』

「はは、大丈夫大丈夫。リラックスだよ」


悠一くんは私にだけ聞こえるように耳元で言う


「姉さんになにをしている！貴様！」


それを見ていた秀次は激おこである


「君が…三輪Aさんだね」

『はい』


話しかけて来たのは、忍田さんだ


「君には聞きたいことがある。あっちであったことを話してもらおうか」

『分かりました』


「姉さん…」



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