姉という存在。2【WT】

迅悠一の思い3 ページ25

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本部に行き、城戸等のところへ向かう


「城戸さん！女の近界民(ネイバー)って…」

「…迅か。落ち着けお前らしくないぞ」

「すみません。捕虜にしたっていうのは本当ですか？」

「ああ、今はまだ意識がないが。仲間打ちされたあの近界民(ネイバー)よりは使えるだろ」

「俺に彼女を任せて貰えませんか」

「なぜだ」

「…未来のためです」

「また"それ"か。どんな考えがある迅。」

「彼女には可能性を感じます。他の近界民(ネイバー)とは違うなにかを。」

「なにかか…曖昧だな」

「彼女はメガネくんの治療を行ったと陽介達が証言していました。」

「…」

「彼女がここに残るために近界民(ネイバー)を裏切ったとしたら…」

「裏切る？」

「はい。自ら裏切り、ここに残る選択をした。いや、帰ってきたとでも言いましょうか」

「帰ってきただと？」


迅は良い未来に繋がるように城戸等を説得する。


「ここの生まれだとしたら、辻褄が合うでしょう」

「そんな証拠どこにもないだろ」

「証拠はありません。しかし、俺のサイドエフェクトがそう言ってるんです。」


そう、証拠は無い。迅が昔見た未来に彼女がいただけ。


「お前がそんなに粘るとはな。分かった、彼女をお前に託そう」

「…ありがとうございます」



城戸等を説得させ、彼女の元へ



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