姉という存在。2【WT】

それから3 ページ20

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｢…姉さんっ！」

『…秀次』

それから２日、秀次が情報を聞いたのかお見舞いに来てくれた。


｢…姉さんごめん。俺が、俺があの時助けなかったからっ！！」

『それは違うよ。秀次』


秀次は自分を責めて、どうしようもない感情を今まで近界民(ネイバー)に当てていたんだとわかった。


「でも…」

『私が秀次を守るためにしたことなの。秀次は自分を責めたらダメ。それに、私は帰ってきたのだから』


「姉さん…ごめん。ごめんなさい…っ」


秀次は謝りながら俯き、泣いていた。


『…ごめんね』


秀次が泣いている姿を見て、苦しめていたのだと実感した。
原作のようにまた秀次の悲しい姿を見る羽目になるとは…



転生した意味が無い。




…


コンコン


「すみませーん」

『はーい』


色々考えていると、そこに米屋くんが来た。


「秀次いますか？…っあ」

『あー、ごめん今寝てるみたい』


泣き疲れた秀次は私の手を握り眠っていた。


「…秀次のお姉さんっすよね？俺、米谷陽介って言います｣

『うん！米屋くんが基地に運んでくれたんだよね？ありがとう！』

「いや！全然！お姉さんの方こそ大丈夫っすか？」

『私も全然大丈夫。秀次がこんなんだけど…』

「あーいつものことですよ。お姉さんが関わると」

『やっぱり…』


原作と変わらず、近界民(ネイバー)を憎んでいた秀次。
迅さんのことも嫌ってるのかな…


「でも…絶望はしてなかったすね。遠征とかも積極的に行ってたし」

『そっか…ありがとうね米屋くん』

「いえいえ！」


三輪姉は死んでない。それが秀次にとって希望なのかな



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