姉という存在。2【WT】

それから2 ページ19

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「…目が覚めたのかね」

「さっき覚めましたよ」

「…おお、これはこれは」

「Aさん？」


最悪の展開である。
なんだ、急に。1番会いたくなかった迅さんにも会ってしまうし、突然の再開の遊真もいるし…


『…久しぶり、遊真。』

「久しぶり！Aさん」

「ほお、知り合いだったか」

「…」

「近界民(ネイバー)だなお前」

『いえ、違います。』

「…それじゃあ、Aさんだっけ？俺は迅悠一。お話を聞かせてくれるか？」

『…はい』


第一次大規模侵攻から現在に至るまで正直に話した。


｢嘘はついてないよ。Aさんのことはオレもよく知ってるから｣

「そうか。」

「大変だったね。おかえりAちゃん」

『…っ』


迅の優しい言葉に今まで我慢していた感情が涙として溢れ出る。


「お、どうしたのAさん」

『ごめんね遊真、ありがとう』

「緊張がほぐれたのかな？よかったよかった｣


そう言いながら、迅はAの頭を撫でる


「近界民(ネイバー)じゃないのは分かったが、これからどうするのだ」


鬼怒田さんが迅さんに問いかける。


「いやー、入ってもらうしかないでしょう」

「どこにだ」

「…ボーダーに」

「なんだと！？」

「おー、ボーダーにAさん入るのか。じゃあ戦えるな！」

『いやいや、まだ何も私言ってない…』


迅さんがなにを考えているか分からないが、従った方が身のためでもある。しかし…秀次になんて言われるか




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