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それから ページ18




あれから3日


三雲の手当をした後、疲れきって意識を失ったAを米屋がボーダー基地に連れていった。


『…(ここはボーダー基地の医務室だろうか)』


意識は回復したが、目はまだ覚めていないようにする。


「…失礼します」

「失礼します。」


そこに、よく知っている声が聞こえてくる。


「…姉さんっ」

「やっぱ秀次の姉さんだったか〜」

「まだ、三輪のお姉さんと決まったわけじゃない。近界民(ネイバー)の戦略かもしれぬ」


医務室に尋ねてきたのは、秀次と米屋。
その2人と話しているのは、エンジニアの人かな


「…っいや、姉さんだ。俺が知っている姉さんだ」

「…秀次」


秀次は2人の言い分を聞かずAの手を握り呟く。


「…っ」

『…(ごめん。秀次)』


握られた手は熱を帯び、冷たい涙がポツポツと降り注ぐ


「…すみません。秀次をもう少しここにいさせてください」

「ああ。少しなら」


泣いている秀次をみて米屋はなんて声を掛けていいか分からなかった。


「…姉さん。っ、」

『…(秀次っ、)』


姉弟にしか理解できないこの思い。


「…また来ます。」

「ああ、いつ目覚めるか分からないからな」

「…はい」


時間が過ぎ、秀次が帰っていく。


「…おい。起きているだろ?近界民(ネイバー)さんよ」

『…気付いていたのね』

「心音でな」


エンジニアさんと2人きりの空間に目を開ける。
眩しい光がどこか懐かしくて…


「これから、専門の人が来るから。リラックスしてろよ」

『…はい』


意外にもエンジニアさんは優しくて、ムズムズする。


「失礼する」

「失礼します〜」

「失礼します」


「待ってましたよ。鬼怒田さん、迅くん、空閑くん」





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鶏皮大好き(プロフ) - 星屑さん» コメントありがとうございます🥲✨️最新話まで見て下さりとても嬉しいです!更新は不定期ですが気長にお待ち頂けるとと幸いです(><) (3月22日 2時) (レス) id: d02929ed63 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - なんかもう色々大好きすぎて一瞬で最新話まで読み終わっちゃいました😌続き楽しみにしてます!! (3月22日 1時) (レス) @page41 id: e29b44e719 (このIDを非表示/違反報告)
鶏皮大好き(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます!!凄く詰め込んだ作品になっちゃいました🥲読みずらい部分もあると思います…更新は不定期ですが気長にお待ち頂けたら幸いです! (3月17日 23時) (レス) id: d02929ed63 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 迅さんと嵐山さんから好かれてて、三輪からは家族的に好かれてて、ゆばちゃんとはダチなんて羨ましい!そしてこの作品は素晴らしい!楽しませてもらってます! (3月17日 22時) (レス) @page41 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
鶏皮大好き(プロフ) - ピンスさん» コメントありがとうございます🫶🏻✨️再会きました!これからたくさん絡ませて行きたいと思ってます! (1月21日 0時) (レス) @page30 id: d02929ed63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鶏皮大好き | 作成日時:2024年1月5日 14時

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