姉という存在。2【WT】

大規模侵攻14 ページ16

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「三輪隊員が風刃を起動きました。」


「なっ、なんだと！」


「どういうことだ…なんでやつが風刃を！」


「…」


ボーダー基地は軽くパニックになる。



ーーー



「はっ…は…っ(人型が来た、三輪先輩はやられたのか？でも、行ける…この距離ならギリギリで間に合うっ)



三雲は基地まで後少し



「…残った攻撃用トリオンをかき集めて、運び手を止めるのは私の役目…」



『させない！！！』



ミラが残りのトリオンを集めて三雲に攻撃をしようとするが、未来を知っているので止めようとミラに近づく。


「…なに？！A…！？」



ミラはAの行動に戸惑いながら、三雲に攻撃をする。



『…っ(間に合わなかった…っ！？)』


「なにをするのAっ！？」


三雲への攻撃は変わらないものの、数を減らすことが出来たが、2つトリガーが刺さる。


「…がっ、ぐっは！…」


生身にささり、血を吐く三雲


「…(追いついた、よくやったミラ…)」


ハイレインはミラを邪魔したAには気付かなかった。


「あと少しで…っ」


「投げろ！オサム！！」


「(何をするつもりだ…)」


ハイレインは三雲の行動に戸惑った。


「…(レプリカ…)」


「(こいつの狙いは、我々の船か。させるか)」




『行かないとっ！』


「Aあなた…なぜっ」


『ごめんミラ。私はここの生まれだから』


「玄界(ミデン)の…っ？」


『バイバイ、ミラ』


ミラを後にし、ハイレインのところへ向かう。

…


「打てえええ」


遠くの方からハイレインを狙い銃撃が始まった。



「援護射撃…取り逃した雛鳥か。だがこれは目くらまし、本命はヴィザを倒した使い手…右後方からくる。それさえ分かっていればこいつを殺す支障はない。」


ザッザザザッ
…斬撃？


ハイレインに向けて、秀次が風刃を放つ。


「どこかに…」


『…ハイレインっ！』


ハイレインを守るように風刃に当たる。
そして、ハイレインに寄りかかるように倒れる。


「…Aっ！？」


ハイレインの動きを少しだけ停めることが出来た。



「あぁぁぁぁ！」


三雲がレプリカを投げる。



「侵入完了」



「…っは」


「隊長、…A…っAは！裏切っ…」


「船を調べろ…A大丈夫か…？」


ミラが言い終わる前に、ハイレインが命令する。


『…うっ』


「はい…帰還の命令が実行されています。緊急発進まであと60。命令を変更できません。"金の雛鳥"をもって早く船へ」

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