鉄仮面な彼との共同生活 【3】

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つけられたテレビを見て



ボーっとしていると



キッチンからいい匂いがしてきた









「もう少ししたらご飯できますので、



出来るまでの間、これを」






ソファー近くのテーブルにコップが置かれた







『わーっ！ココアだ、！



ありがとうございます！』




「いえ、」






湯気が上がっているココアをそっと口にすると



身体がポカポカしてきた






少しすると、



トレーを持った尚さんがやってきて、



テーブルの上にご飯を並べた







お米に焼き魚、ほうれん草の胡麻和えに



野菜たっぷりのポトフ



どれも湯気が上がって出来たてで美味しそうだ







尚さんもこっちで食べるようで、



2人分のご飯を持ってきていて



そんなところがちょっと可愛く思えた







「『 いただきます 』」






ポトフからいただくことにして、



汁を飲むと温かく、



入っている具材も柔らかくて美味しかった








『とっても美味しいです！』






さっきまで辛かった痛みも



身体がポカポカに温まったからか和らいで、



ふふっと微笑んだ







「よかったです」






そんな私を見て、



安心したのか何処かホッとしている様子だった








メニュー的にもどれも鉄分を多く含む食材や



血行を良くする食材が使われているようで



自分がどんな状況か察しられていたようだ






食べ終えると薬と水を持ってきてくれた






薬を飲んだ後、



温かさに眠気が襲ってきて気づいたら寝ていた

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