拝啓、親愛なる君へ (ページ11)

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その人はずんずん私の方に近づいてくる。

岡「ん？Aちゃん知ってる人？」

「まぁ...」

その女の子は背が小さくてかわいいサッカー部のマネージャーの子だった。

クラスは一緒になったことはないけど、周りの男の子達がかわいいと騒ぎ立てるので嫌でも知ってる。でも話したこと無いし、何で私の所に...？

マ「Aさんだよね。ちょっと、話あるんだけどいい？」

「うんいいけど、、准くん先帰っといて？」

岡「いや俺待っとくで」

「帰って！」

少し強めの口調になってしまった。でも何だか嫌な予感がしたので准くんを巻き込みたくはなかった。

岡「ん、じゃあ先帰っとくな」

「ごめんね」

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マ「で、単刀直入に言わせてもらうけど

最近健と話しすぎじゃない？あんたなんかが健と話してると嫌気差すからやめてもらいたいんだよね。

あと、健は私のものだから。邪魔しないでね。
　

それじゃ、部活あるから。」

そう言ってさっさとグラウンドの方向に歩いて行った。

ほらやっぱり彼女居たんじゃん。イケメンと話すとロクなこと無いな。

　
　

折角ちょっと仲良くなれた気がしたけどもう健くんとむやみに話すのは止めよう。と決めた。

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さぁ帰ろうと歩き始めると横から准くんがやって来た。

「ちょっと！准くん先帰っといてって言ったじゃん」

岡「いやAちゃんのことほっとけへんから。あの人に何かされたらすぐに言ってな。俺が守るから。」

「や、大丈夫だよ。もうこんなことないと思うし。」

岡「ほんまか～？Aちゃん泣かせたら許さへんで」

「大袈裟だって！(笑)」

准くんは口調は冗談っぽかったけれど、その顔を見てみると顔は全く笑っていなかった。