_バケモノ_ ページ7
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色が見えた場所に着くと、そこには大きな屋敷。それと…
「君たち?…どうしたの?」
木の下で男の子が女の子を守るように、肩を震わせながら抱きしめている。
きっと先程見えた恐怖の色はこの子達から見えたのだろう。
「大丈夫だよ。落ち着いて、なにがあったか話せる?」
「にぃちゃんが…」
「ぎゃーーッ!!!!なにこの屋敷不気味っ!!!Aは!?Aはどこ?!!」
「善逸!!!もう少し静かにしないか!!!」
うるさいのが来た…((えぇ酷い!!by善逸))せっかくこの子が話そうとしてくれたのに!!
炭治郎が嫌な匂いに気づきこちらに向かってくる。
「A、その子達は一体どうしたんだ…?」
「今、私もそれを聞こうと思ってて…。酷く怯えてるの。」
炭治郎が優しく声をかけながら二人に近づくにつれ、2人は更に身を強ばらせる。
「よぉーしー!!じゃあお兄ちゃんが良いものを見せてやろう!じゃじゃーん!手乗り雀だ!な?可愛いだろう?」
にっこりと安心させる、まるで太陽のような笑顔を2人に見せる。善逸の雀は手乗り雀だ!と言われたのに応じてチュンッ!と羽を広げ炭治郎の手のひらで小さく飛ぶ。
A達が悪い人ではないと理解した二人は膝から崩れ落ちた。
「大丈夫だからね。一体、なにがあったの…?」
「あそこは、君たちの家?」
Aは先ほどと同じように二人の前にしゃがみ、そっと顔を覗き込む。
「ち、ちがう…ッ、違う、こ、…ここは…バケモノの家だッ。」
「ッ!!?」
「に、にいちゃんが、連れていかれた。夜道を歩いていたら…見たことも無い化け物が現れて…俺達には目もくれないで、お兄ちゃんだけッ…!!」
「…、」
「あの家に入ったんだな?」
「うん…」
「二人であとをつけたのか。偉いぞ!頑張ったな!」
炭治郎のその言葉に安心したのか、二人はボロボロと大粒の涙を流す。
「兄ちゃんの血の跡を辿ったんだ。……怪我したから…ッ!!」
「大丈夫だ!俺達が悪いやつを倒してお兄ちゃんを助ける!!」
「安心して大丈夫。私たちがその化け物をやっつけるからね!!」
「ほんと、?本当に?お姉ちゃん、大丈夫なの…?」
「お姉ちゃんね、こう見えて強いんだよ!!!だから、私がちゃっちゃと悪いやつを倒してくるね。」
Aが頭をよしよしと撫で、微笑むと二人は少し笑顔になった。
「…?この、色…」
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麗(プロフ) - 14ページ 突然洗われたではなく突然現れただと思います (2020年10月11日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
華鈴(プロフ) - 桃サイダーさん» 桃サイダーさん、、!!ありがとうございます^^柱の中で、主人公ちゃん噂になってるかもですね…(^v^) ぜひ、この先も楽しみに待っていただければなと思います! (2020年6月8日 21時) (レス) id: f0401eab42 (このIDを非表示/違反報告)
桃サイダー - 復活できてよかったです。そしていよいよ那田蜘蛛山編かぁ。そろそろ義勇さんとしのぶちゃんが登場するかなぁ?柱の皆さんの中でちょくちょく噂になっていて気になる子がいるみたいな感じになるのかなぁ。 (2020年6月8日 15時) (レス) id: cbf2964e00 (このIDを非表示/違反報告)
華鈴(プロフ) - なのはさん» コメントありがとうございます( ; ; )!!これからも頑張りますのでよろしくお願いします○┐ペコ (2020年6月6日 22時) (レス) id: f0401eab42 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみです! (2020年6月5日 3時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華鈴 | 作成日時:2020年4月29日 12時