桜のように可憐な君は。（参）【鬼滅の刃】【竈門炭治郎】

_ 道に咲いた花にさりげなく _ ページ46

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「善逸がよく行くお花畑があるんだって！！｣




「よし、じゃあそこに行くか。｣





二人で肩を並べ、話をしながらゆっくり歩く。時々すれ違う人に当たらないように、そっと内側にAを寄せる炭治郎。




…さりげなくこういうこと出来るってやっぱり素敵だなぁ。





そんなことを考えていると、道の端にある可愛いらしいものが目に飛び込んできた。








「あったんぽぽ！｣







道の端に咲くタンポポにそっと駆け寄るA。



「ふふっ、なんか善逸みたいだね。｣





そう言い、優しくほほ笑みかけるAを、炭治郎は優しくみつめていた。









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炭治郎side





道に咲いたタンポポに駆け寄るA。
羽織っている桜色の羽織がヒラヒラと揺れる。





「ふふっ、なんか善逸みたいだね。｣





そう言ってさりげなく笑いかけるA。
そのAの笑顔に不覚にもドキッとしてしまった。





「これ帰り道に善逸と伊之助にお土産で持っていこうよ！！｣





そういいながらタンポポにそっと触れ、
「またね。あっでも摘んじゃうのも可哀想かな…｣と言う。








Aの横に、Aと同じようにしゃがみこみ、たんぽぽにそっと触れる。




「善逸達、きっと喜ぶよ。｣





…うん、と言いタンポポに向けていた視線を俺にうつす。






また、歩き出したAの横を、同じ歩幅で歩く。コツンコツンッ、と 二人の手の甲が触れ合った時、






いつか、またこの手をギュッと握れる日が来ないかなと、そう願ってしまった。









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