桜のように可憐な君は。（参）【鬼滅の刃】【竈門炭治郎】

_ﾀﾝﾎﾟﾎﾟくん_ ページ4

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見兼ねた炭治郎が落ち着いてと女の子を止めAが善逸を引っ張る。

「いつ私があなたを好きだと言いましたか！具合が悪そうに道端で蹲っていたから声をかけただけでしょうっ！」

「エッーー？！俺のこと好きだから心配して声かけてくれたんじゃないのおお！？」

「きゃっ、ちょっ、離してよ！ﾀﾝﾎﾟﾎﾟ頭君！！！！｣

「おいっ！Aから離れろ！！！｣

Aに抱きついたﾀﾝﾎﾟﾎﾟ頭を炭治郎がまた引き剥がそうとする。


「私には結婚を約束した人がいますので絶対有り得ません！！それだけ元気なら大丈夫ですねｯ!!さようならっ！」

「まっ、待って！！ぅあぁ！？｣

すごい血相をして女の子は帰路に着く。

女の子を止めようと、手を伸ばすﾀﾝﾎﾟﾎﾟ頭くん。…女の子への執着えげつないなぁ。


私、女だけど大丈夫かな？大丈夫だよね。

「なんで邪魔するんだよぉおおお！？お前らには関係ないだろぉお？！｣

「「…。」」

まるでゴミを見るような目でﾀﾝﾎﾟﾎﾟ頭を見下ろす炭治郎と、炭治郎の背後から同じような目で見下ろすA。

「なんっだよその顔ー！れやーめーろーッ！なんでそんな別の生き物を見るような目で俺を見てんだーーッ！！！おまえらなぁ！？責任取れよ？！！！お前らのせいで結婚出来なかったんだから…ッ！！？」

「…。｣

Aの顔を見てハッと固まったﾀﾝﾎﾟﾎﾟ頭くん。私の顔になにかついてる？

「きみ…ッ！めちゃくちゃ美人じゃないかぁあー！結婚しよう？！おれと結婚しよう？！｣


「はぁあ！？｣

なにを言い出すかと思ったら今度はAに求婚し始めるﾀﾝﾎﾟﾎﾟ頭。
オマケに炭治郎を押しのけ抱きついたこようとするのをサッと避ける。

いやもう炭治郎私の事ﾀﾝﾎﾟﾎﾟくんに近づけないように庇いながらゴミ屑を見るような目で見下ろしてるよ。あんなに優しい炭治郎がこんな顔をしていることに少し吃驚するA。

「なんっか喋れよｯ！？いいか？！俺はもうすぐ死ぬ！！次の仕事でだ！！俺はな！！ものっすごく弱いんだぜ！舐めるなよ？！俺が結婚できるまでお前らは俺を守れよな？！いや結婚できなくてもその子と結婚するから…｣

「丁重にお断りさせていただきます。｣

「即答？！答えるの早くない？！ねぇねぇ！？」

ﾀﾝﾎﾟﾎﾟ頭の求婚を物凄い速さで拒否するA。

ボロボロと大粒の涙を流しながら全然かっこよくない男の子だとは思えないセリフを言う。

この子本当に男の子…？

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