_絶対に嫌だ_ ページ23
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埋葬し始め少し経った時。パチッと伊之助の目が開いた。
「あ!伊之助!よかった…」
「あぁあお前!今から俺と勝負しろ!」
「んぇ!?」
Aを押し倒そうとした伊之助をおい!と一瞬でもで飛んできた炭治郎が止める。いや、速いな炭治郎。めちゃくちゃ早かったよ今。
「Aは今怪我してるんだ。やめろ。」
「そうか怪我してんのかじゃあ治ったら俺と勝負だ!」
「絶対嫌だ。」
伊之助はバッと起き上がり善逸の方へかけてゆく。
「オラァア勝負だァァ!」
「イヤァァア"!なんで俺なのォ!?」
善逸に猪突猛進していく伊之助を、ふふっと優しい眼差しで見つめたAを炭治郎は微笑みながら見つめていた。
「早く、怪我の手当をしないとだな。」
「ううん、それより早くあの子達をお家に返してあげないと。」
痛いはずの体を動かそうとしたAを炭治郎がちょっと、と止める。
「Aはいつもそうだ。自分のことは後回しにしていつも仲間を守って…。さっきだって伊之助に攻撃されているのに抵抗だってしなかった。もう少し、自分を大切にしないと…ッ」
炭治郎からものすごい心配の色が見える。
「炭治郎、心配してくれてありがとう。大丈夫だよ。辛くなったらちゃんというから。」
そう言いながら炭治郎の顔を覗くと、まだ心配そうな顔をする。
そんな心配しなくても大丈夫だって…炭治郎が思ってるほど、私弱くないよ…。
炭治郎の優しさに、私はいつも胸を締め付けられる。
「炭治郎、いつもごめ…」
「ごめんじゃないだろう?A。」
「…ありがとう。」
ふふっといつもの様に笑うAの頬にそっと炭治郎の手が添えられ、ジィッと見つめられる。
「な、なに…」
「…あのさ」
え?なに?炭治郎どうしたの!?ジィッとAを見つめる炭治郎から目が離せなくなり口をムッ、とつむぎ見つめあう。
「あぁ!お前らだけなにイチャイチャしてんだよ!?早く、石運べよこんにゃろお!?」
突然横から聞こえた善逸の声に反応してバッ、と離れるAと炭治郎。
「ご、ごめん今すぐ行…」
「A。」
また炭治郎に呼び止められる。もう、早くしないと善逸が怒っちゃ…
「…俺には頼ってほしい。」
…なんでかな。
「あッありがとう。炭治郎」
炭治郎は安心したような表情を見せて善逸達のところへ向かった。
胸がキュンってしたのは、秘密。
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麗(プロフ) - 14ページ 突然洗われたではなく突然現れただと思います (2020年10月11日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
華鈴(プロフ) - 桃サイダーさん» 桃サイダーさん、、!!ありがとうございます^^柱の中で、主人公ちゃん噂になってるかもですね…(^v^) ぜひ、この先も楽しみに待っていただければなと思います! (2020年6月8日 21時) (レス) id: f0401eab42 (このIDを非表示/違反報告)
桃サイダー - 復活できてよかったです。そしていよいよ那田蜘蛛山編かぁ。そろそろ義勇さんとしのぶちゃんが登場するかなぁ?柱の皆さんの中でちょくちょく噂になっていて気になる子がいるみたいな感じになるのかなぁ。 (2020年6月8日 15時) (レス) id: cbf2964e00 (このIDを非表示/違反報告)
華鈴(プロフ) - なのはさん» コメントありがとうございます( ; ; )!!これからも頑張りますのでよろしくお願いします○┐ペコ (2020年6月6日 22時) (レス) id: f0401eab42 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみです! (2020年6月5日 3時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華鈴 | 作成日時:2020年4月29日 12時