_守り助ける_ ページ17
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屋敷から外へ出ると、思いもよらない光景がAたちの前に広がっていた。
「善い…ッ!!!」
「炭治郎の大事なものなんだっ!!」
血だらけになり禰豆子の入った箱を庇うように倒れている善逸。
「オイ何言ってんだこの糞が!!その中にいるのは鬼だって言ってるじゃねえか!!」
さっきの猪が善逸に蹴りを入れる。
Aの怒りは一瞬にして頂点近くまで登った。
「やめなさい!!!糞はどっちよこの糞イノシシッ!!」
____ドガッ!!
イノシシのふくらはぎ辺りに蹴りをいれ攻撃を防いだAが善逸の前に庇うように立った。
「あなた、私たちと同じ鬼殺隊員じゃないの!?なぜ、善逸をそんなに攻撃する?言っているじゃない大切なものだって。もうやめて。この箱の中には私の大切な人がいる。とっとと失せて。」
「はぁ?このチビの女も鬼殺隊か?フッ!お前みたいなチビが鬼と戦えるわけねーだろーが!!!」
「ッ…!!!」
Aは攻撃を受ける前に弾き飛ばされた善逸が清達に受け止められる。
攻撃を受けるAは、善逸のように抵抗しない。刀も抜かない。ただ、攻撃を受けるだけ。
動こうとするも、もう辞めてくれと清達にとめられ動こうにも動けない善逸。
「おいやめろッ!!!!Aは女の子だッ!!!女の子に傷つけんじゃねえ!!!やめろ!!!Aも逃げろよっ!!!」
「この箱、串刺しにしてやるっ!!」
「やめて、禰豆子ちゃんッ!!!」
「お姉ちゃんッ!/Aッ!!!」
_____ザシュッ!!
禰豆子の箱へ刃を振るったはずの猪の日輪刀は、Aの頬を斬っていた。
猪はその一瞬の動きに戸惑った。
「(コイツ、速いッ、何もんだこいつ…)」
…夜蝶さん、ごめんなさい。ムリするなと、顔には傷をつけるなと、あれほど言われたのに自分をもっと大切にしろと、約束したのに…。
でも、大切なものを守り助けるためなら、私の顔の傷なんて、どうってことない。
「ぜ…い、つ…禰豆子ちゃん、守ってくれて、ありがとう。……あとは、…わた、しが…守るからね、」
そっと目を閉じたAはピクリともしなくなった。ただ禰豆子の箱を抱きしめたまま、まるで事切れているかのように動かなくなった。
「…嘘だろ?」
「お、お姉ちゃん…ッ」
ボロボロと四人が涙を流しAに駆け寄ろうとした時。
「______何をしているんだッ!!!」
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麗(プロフ) - 14ページ 突然洗われたではなく突然現れただと思います (2020年10月11日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
華鈴(プロフ) - 桃サイダーさん» 桃サイダーさん、、!!ありがとうございます^^柱の中で、主人公ちゃん噂になってるかもですね…(^v^) ぜひ、この先も楽しみに待っていただければなと思います! (2020年6月8日 21時) (レス) id: f0401eab42 (このIDを非表示/違反報告)
桃サイダー - 復活できてよかったです。そしていよいよ那田蜘蛛山編かぁ。そろそろ義勇さんとしのぶちゃんが登場するかなぁ?柱の皆さんの中でちょくちょく噂になっていて気になる子がいるみたいな感じになるのかなぁ。 (2020年6月8日 15時) (レス) id: cbf2964e00 (このIDを非表示/違反報告)
華鈴(プロフ) - なのはさん» コメントありがとうございます( ; ; )!!これからも頑張りますのでよろしくお願いします○┐ペコ (2020年6月6日 22時) (レス) id: f0401eab42 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみです! (2020年6月5日 3時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華鈴 | 作成日時:2020年4月29日 12時