検索窓
今日:29 hit、昨日:25 hit、合計:225,707 hit

_出口_ ページ16

________





屋敷の中を歩いてどれくらい経っただろう。この屋敷にはまだ、鬼は二体いる。一体は炭治郎が今戦っているだろう。…もう一体が、もしかしたらすぐ近くに来ているかもしれない。




「二人とも、大丈夫?」




「うん、お姉ちゃんも、無理しないでね。」





「ありがとう。私が2人を守るからね。」





小さな小さな手。背に乗る重み。
全部全部、私が守らなければならない。






少し足を進めたところで、見えてきた明かり。





「お姉ちゃん!あそこ!出口だよ!!」





「本当だ!!出られるか…ッ」





鬼だ。近くに鬼の気配。
これは倒さないとまずい。






「清くん、ごめんね。ちょっと下りて、ここでてる子ちゃんと待っててくれるかな。いい?絶対動かないでね。」





清をそっと下ろし、刀を構える。





「いるんでしょ。さっさと出てきなさい。」





Aがそう言うと、廊下の突き当たりから伸びてきた手。…そこまで強くないか。姿を現した、大きな鬼。





「おぉ稀血がいるじゃないかァ、それと娘が二人…。これはえぐり甲斐がありそ…」





「えぐり甲斐がありそう?こっちのセリフよ。」









鬼の正面から攻撃に向かう。









「桜の呼吸 漆ノ型









______冬桜(ふゆざくら)。」








___ザンッ









一発で仕留めた鬼の頸は、宙を舞い赤い血を飛び散らせながら床にゴトンッと音を立て落ちた。








「清くん!てる子ちゃ…」






「お、お姉ちゃん!!!つ、鼓が消えて…、」








清の持っていたはずの鼓がきえた。







「炭治郎が倒したんだ…。さぁ二人とも、もう鬼はいないから大丈夫だよ。外に出よう!」






先ほどと同じように清をおぶり、てる子の手を引いて出口へと向かう。








…ッ?!!!
出口の先に見えた、血の色。









「…ッ何してんの!!!!」









.

_守り助ける_→←_脱出_



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (133 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
283人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 14ページ 突然洗われたではなく突然現れただと思います (2020年10月11日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
華鈴(プロフ) - 桃サイダーさん» 桃サイダーさん、、!!ありがとうございます^^柱の中で、主人公ちゃん噂になってるかもですね…(^v^) ぜひ、この先も楽しみに待っていただければなと思います! (2020年6月8日 21時) (レス) id: f0401eab42 (このIDを非表示/違反報告)
桃サイダー - 復活できてよかったです。そしていよいよ那田蜘蛛山編かぁ。そろそろ義勇さんとしのぶちゃんが登場するかなぁ?柱の皆さんの中でちょくちょく噂になっていて気になる子がいるみたいな感じになるのかなぁ。 (2020年6月8日 15時) (レス) id: cbf2964e00 (このIDを非表示/違反報告)
華鈴(プロフ) - なのはさん» コメントありがとうございます( ; ; )!!これからも頑張りますのでよろしくお願いします○┐ペコ (2020年6月6日 22時) (レス) id: f0401eab42 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみです! (2020年6月5日 3時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:華鈴 | 作成日時:2020年4月29日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。