桜のように可憐な君は。（参）【鬼滅の刃】【竈門炭治郎】

_脱出_ ページ15

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「炭治郎…｣


「俺はこの部屋を出る。…Aはこの2人を連れて屋敷から抜け出してくれ。｣


「な、何いってんの炭治郎！！炭治郎は私よりひどい怪我を…｣


「A。…俺は大丈夫だから。二人を安全なところに…。絶対に大丈夫だ。ほら、約束。｣


いつの日かと同じように小指を差し出す炭治郎。なに、指切りげんまんすればいいと思ってるのか？！


…もう！！


そっと炭治郎の小指に自分の小指を絡め、ぎゅっと力を込める。目を合わせ頷くと、炭治郎は小指をそっと離し、"行ってくる"といつもより低い声で言った。


＿＿＿＿ダンッ





「叩け！！！！｣





＿＿＿ポンッ






…私は炭治郎を信じてるからね。









「清くん、てる子ちゃん、行こう。｣






清をおぶり、てる子の手をギュッと握った。廊下へ足を進める。鬼の気配はない。…急ごう。






「鬼はいない。大丈夫だよ。ちょっと急ごうか。｣








少し、歩くスピードを早め、三人は長い長い廊下へ足を進めた。






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