_突然な猪_ ページ13
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廊下にたっているのはムキムキの猪。…なんで猪?両手には刃こぼれしまくった日輪刀を持っている。ん?鬼殺隊…?
「鬼殺隊の方で…」
Aがそう訪ねようとした時、こちらに攻撃を仕掛けてくると察知したAが鼓を少年の手から取る。
「猪突も…」
___ポンッ
鼓を打つと同時に先程と同じように部屋が移動する。
あの猪こちらに向かって攻撃しようとしてきた。なぜ?あの人は鬼殺隊じゃないの?今この子は怪我をしている。それをあの猪は分かっていたはず。私が鬼殺隊ということも。
なのになぜ攻撃を…?
…変な猪申し訳ないけど、ほんとに申し訳ないけど、ムキムキで顔だけ猪でちょっと気持ち悪かった申し訳ないけど!
「お、お姉ちゃん…」
「あ、ごめん大丈夫だった?今すぐ手当をするからね。」
痛々しい足の怪我。先程移動してくる時にも、何人もの人の喰われた後を見た。はやく鬼を斬らなければいけない。でも、まずはこの子を安全なところへ…
「応急処置はできたよ。よし、この部屋から出よ…」
清の手をにぎり部屋を出ようとした時。
___スパンッ。
襖の開く音。
もしかしてまたあの猪。
刀に手をかけサッと振り向く。
…違うこの色は、
「清にいちゃん!」
「てる子!」
「A!良かった無事で…」
「炭治郎…!」
襖を開けた瞬間駆け寄る二人の姿。
良かった無事で…
思わず涙が零れそうになってしまう。私いつからこんなに涙脆くなったのかな…。
「そ、その人は…」
「俺は竈戸炭治郎、悪い鬼を倒しに来た。さぁ、お姉さんに手当してもらったと思うが、ちょっと傷を見せてくれ。1人で良く、頑張ったな。」
うっ…、と嗚咽をもらしながら涙を流す清くんをてる子ちゃんがそっと抱きしめる。
本当に、鬼に喰われる前に助けられてよかった。
ゴソゴソと自分の胸元を探り出した炭治郎。その様子をハテナを頭に浮かべながら見つめるAと清とてる子。ババーンっ!と取り出したのは、以前私の腕のケガにも塗ってくれた傷薬だった。
「この傷薬は凄いんだぞ!俺の師匠がくれたものだ!」
俺の師匠は天狗の面をかぶってて…と話しながらもくもくと手当をする炭治郎。
「よしできた。清くん、ここで何があったか、話せるか…?」
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麗(プロフ) - 14ページ 突然洗われたではなく突然現れただと思います (2020年10月11日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
華鈴(プロフ) - 桃サイダーさん» 桃サイダーさん、、!!ありがとうございます^^柱の中で、主人公ちゃん噂になってるかもですね…(^v^) ぜひ、この先も楽しみに待っていただければなと思います! (2020年6月8日 21時) (レス) id: f0401eab42 (このIDを非表示/違反報告)
桃サイダー - 復活できてよかったです。そしていよいよ那田蜘蛛山編かぁ。そろそろ義勇さんとしのぶちゃんが登場するかなぁ?柱の皆さんの中でちょくちょく噂になっていて気になる子がいるみたいな感じになるのかなぁ。 (2020年6月8日 15時) (レス) id: cbf2964e00 (このIDを非表示/違反報告)
華鈴(プロフ) - なのはさん» コメントありがとうございます( ; ; )!!これからも頑張りますのでよろしくお願いします○┐ペコ (2020年6月6日 22時) (レス) id: f0401eab42 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみです! (2020年6月5日 3時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華鈴 | 作成日時:2020年4月29日 12時