桜のように可憐な君は。（参）【鬼滅の刃】【竈門炭治郎】

_音_ ページ11

＿＿＿＿＿


突如、屋敷が大きく揺れた。
まるで大きな地震が来たかのように、視界がグラングラン揺らぐ。




女の子と男の子を守ろうとした時。







＿＿＿ドムッ









「あっごめん…尻が｣






善逸がお尻で炭治郎と女の子を隣の部屋に弾き飛ばした。炭治郎と女の子はヨロヨロと隣の部屋に足を踏み入れる。







「炭治郎たち、大丈…｣


＿＿＿＿ポンッ









「へっ！！？炭治郎！炭治郎？！きえた、？！｣






鼓の音が聞こえたのと同時に、消えた。いない、炭治郎と女の子がいなくなった。







思わず炭治郎立ちのいた部屋に足を踏み入れるA。





「てる子！？お姉さんっ！！！｣







慌てて追いかけたのがいけなかった。もう一歩踏み出した瞬間、もう一度鼓の音が聞こえ、その音と同時に景色が変わる。






「しまった…ｯ！！！｣





ポンポンポンポンｯと聞こえる鼓の音。それと同時にどんどん変わる部屋。





響く、鼓の音。
包まれる部屋の色…。






「…血鬼術だ。｣






Aまで移動してしまった。
この屋敷にいる鬼の血鬼術で。
自分が今どこにいるのかなんて、わかるはずがない。






「とにかく、鬼を探そう…｣






ギュッと目を瞑り神経を研ぎ澄ます。
一点に集中すると、見える屋敷の景色。今Aが居る部屋の三つ隣の部屋…。






「……ｯｯ！！！！！｣






見つけた！！！見えた色を辿り その部屋へ向かう。黄色の襖。






中から見える、屋敷に来た時に1番に見えたあの色。






＿＿＿＿＿＿ポンッ。








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