検索窓
今日:13 hit、昨日:21 hit、合計:76,585 hit

fifteen. ページ16

浦「おいーっす。」


朝登校していると、後ろから声をかけられた。


『お、おはよ。』


最近夜眠れないぶん朝起きれず、遅刻ギリギリなことが多かったため、浦田と朝時間が被るのは久しぶりだ。

というかそもそも喋るのが久しぶり。
席離れてからあんま喋ってなかった気がする。

……つまり、坂田のことを話せてない。


好きな人が出来た時、彼氏が出来た時、別れた時、いつも真っ先に浦田に話してたから、今回も話そうと思っていた。
それに、結構ベタに惚れてるから、色々相談とかものって欲しかったのだ。


(でもこいつ彼女いないしな…)


そう思いながらジト目で彼を見てると、「なんだよ。」なんて睨みつけられた。ぴえん。

やっぱりムカつく、なんて思ってると、浦田が顔を覗き込んできた。


浦「なーに、好きなやつでもできた?」

『ぶっ!!!』


ちょうど水を飲んでいたため思わず吹き出しそうになり、「きたねぇ」なんて蔑まれた。


『いきなりなに?!?!』

浦「えー別に。なんか話したいことあるのに、なんとなく話しにくそうだったから俺から振っただけ。」





そうだった。浦田渉とはこういうやつだ。
毒吐くけどなんだかんだ優しくて、毒吐くけど私をちゃんと見て、支えてくれて、、
唯一無二の最強の幼なじみって感じ。………毒吐くけど。


『うらたには敵わんね。』

浦「Aが俺に勝とうなんざ一生かかっても無理だろ。」


『そんなことないもん』なんて反論かましながらも、その通りすぎて小声になってしまった。




そして浦田に洗いざらいすべて話した。

めっちゃにまにましながら聞いてきて正直ウザかったけど、話しきったあと、「ん。頑張れよ。」なんて優しい顔で頭を撫でられたから、なんかもう全部許せた。









"坂田が好き"








いざ口に出すと、どこかこっぱずかしくて、胸がきゅーんって締まって、それでいてどこかうわついた気持ちになった。




改めて"好き"を実感した。

sixteen.→←fourteen.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (132 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
264人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - ゆっこさん» 最後までありがとうございます!青春良いですよね〜!部活メイン恋愛ありですね!が、頑張ってみます! (2020年5月4日 8時) (レス) id: 6199f933f2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Aliceさん» もちろん覚えてますよ〜!!すごく嬉しかったです! ええ読み直しまでしてくださってるなんて、、ほんとに嬉しい限りです(><) 頑張りたいと思います! (2020年5月4日 8時) (レス) id: 6199f933f2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 希さん» 匂わせ回収させていただきます!笑 (2020年5月4日 8時) (レス) id: 6199f933f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - コメント失礼します、完結おめでとうございます!やっぱ青春っていいですね…。リクエストで、部活がメインで恋愛要素もちょくちょく入れてくるような小説がみてみたいです!こんなのネタになるかどうかわかりませんが、書いてもらえるとめっちゃうれしいです! (2020年5月3日 23時) (レス) id: e1ca89b04e (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 翠さん» お、覚えていらっしゃるんですか!!?う、嬉しいです(´;ω;`) リクエスト了解ありがとうございます!翠様の思うラブラブ感で大丈夫ですよ!もう既に今までのでキュンキュンしてもう一度読み返してる所なので← (2020年5月3日 23時) (レス) id: 9ab20d91b2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年4月26日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。