アイカツスターズ! ２

第61話 芽生え ページ11

《Asaid》



私は今、学園の広場のベンチに座っていた。




空には太陽がキラキラ輝いている。




A：ふぅー



そう息を吐いて伸びをした。




最近色々あって忙しくて、のんびりする時間が全然ない。




双子のインタビューだったり、



Dreamy Crownとのコラボ、



リリィ先輩とのステージ、



ヴィーナスアーク主催のアイドルフェスのことも考えないと…




あ、新年の生放送もあるし…





A：詰め込みすぎたかも…




？：何してるの？




後ろから聞きなれない声がしたので私は振り返った。






A：あ！真昼のお兄さん！




朝陽：朝陽でいいよ。




そう言いながら朝陽は私の隣に座った。



A：どうしたんですか？こんな時間に。



今は正午。M4なら仕事が入ってないほうがおかしいくらい。




朝陽：これからの仕事は夕方からだから今はオフなんだ。





A：珍しい！





朝陽：Aちゃんこそこんなところでどうしたの？




A：休憩。






朝陽：確かにちょっと疲れた顔してる。




そう言って朝陽は俯いている私の顔を下から覗き込んだ。



そして私の頭を2回、ポンポンと優しく撫でた。




少し焦って、私はパッと顔を上げてこう言った。





A：わ、私もう行かないと！





朝陽：そっか！じゃあね〜！




そう言って笑顔で手を振る朝陽。





私は朝陽に背を向けてそのまま歩き出した。






A：何…これ…




私は体全体が熱くなっているような…そんな感じがした。

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