火神 1 ページ6
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バスケが好きだ
小学生の頃から勉強なんてそっちのけで
やってきたバスケが、大好きだった
今は利き手の手首やっちゃって
もうあの頃みたいにはできない
たとえできなくても、そばで見てるだけでいい、
少しでも自分の知識を役に立てればと思って
男バスのマネージャーになった
のはいいけどなんせ忙しい
カントクさんには監督の仕事がある
最初の頃は仕事内容を教えてもらって
今ではすべて自分一人でやってる状態だ
たまに手伝ってもらっちゃってるけど
・・・やっちゃった手首、
日常生活では支障のないくらいには
回復してるけど、ふとした瞬間
やっぱり少し痛くなる
ピーっ
「はい、いったん休憩!
体冷やさないうちに入念にストレッチ!
水分補給も忘れずにね」
カントクさんから指示が入る
ドリンク持ってかないと、
そう思いつつもぼーっとしてしまう
「・・・ちゃん、Aちゃん!!」
「はいっ!!ごめんなさい今行きます!」
ああ、バスケしたいなあーー
無意識に掴んだ左手首には力がこもっていた
____________
「「「お疲れ様でしたー!」」」
あー、今日も一段とハードだったな
そうだな、あ、帰りみんなでマジバ寄って帰ろーぜ
そんな会話が聞こえる中、私は
絆創膏やガーゼなどが無くなりかけたので
買いに行く事にした
「すいません、お先に失礼します」
「水代、マジバ行かねーの?」
「ちょっと買う物があって」
「そっか、また明日な!」
「うん、また明日ー!」
火神に手を振り、確かあそこの薬局の方が
安かったな、なんて思いながら歩き出した
____________
少し多めに買ってしまったが、まあ
無いよりはマシだろう
思ったより遅くなってしまった
明かりの少ない夜道を歩いていると
どこからかドリブルする音が聞こえる
誘われるように行った先には
ダンクしようとしてるーー
「火神・・・?」
「うおっ!?」
黒子みたいな現れ方すんなよビビるだろ
そう言いながらこっちに来た
「必要なもん買えたのか?」
「うん、買えたよー」
「水代もバスケしてみるか?」
何気ない一言
その何気ない一言に自分自身も驚く程
低い声で
「やらない」
気づけばそう言ってた
はっとして、火神を見る
阿然としていた
こんなの完全に八つ当たり以外の何物でもない
見た瞬間、罪悪感と劣等感が同時にきて
走って逃げた
「っ、待てよ!」
・・・はずだった
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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ネイルケア
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しーか(プロフ) - ミユさん» おおお、ありがとうございます…!!閲覧、コメありがとう…!!!よし、書きます← ほんとにありがとうございました!!続編、お楽しみに!笑 (2014年6月23日 16時) (レス) id: d8976303d4 (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´ω`*)シリーズ読みたいです。森山先輩とか伊月先輩とか(//∇//)楽しみにしてます。 (2014年6月23日 1時) (レス) id: 1a71bcfade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しーか | 作成日時:2014年5月11日 22時