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第44話 ページ5

「やっぱり佐々城さんは日頃から貧血でよく倒れるらしいんだけど、事件の日に気を失ったのもそれが原因だね」


「お前はあんな女性が好みなのか」


「私はAちゃん一筋」


え...
こんなにもはっきりと言われればやっぱり嬉しい。


「...と言いたいところだけど、やっぱり女性は皆好きだよ」


「くそう!一瞬のトキメキを返せ!!」


「えー、なんでー?」

そうだ。こういう奴だった。
もうやだこの人!!


「あ、国木田君こそどうなの?」


「事件の被害者にして証人。それだけだ」


「まぁ、国木田君ならそうかぁ。
そうだ敦君とAちゃん。読む?」


そう言い渡してきたのは大きく理想と書かれた手帳


「理想の女性像」


「!?貴様いつの間に!!」


「読むって...書いてあるんですか?」


「国木田君の手帳にはあらゆる予定、計画、理想の類が記入されているのだ」

「それは興味深いですね!!」


「でしょ?...ほら、ココとか」


「「うわ!?」」


「何か問題あるか」

「...非常に共感できる理想の女性像だとは思いますが...」


「いやいや、敦くん。ここはポジティブに行こう。個性が出ててなかなかいいと思う」

ぐっ

親指立てればそのまま折られそうな雰囲気だった。光の速さで指を引っ込めた。
もう国木田さんは大胆ね。


「女性には見せない方がいいだろうねぇ」

え?私見ちゃったよ?
もしかして、女性って認識されてないのかな。
大丈夫だよね?ね??


「俺の話はいい。それよりも誘拐の話だ!!」


「この新聞の写真国木田君がなかなか男前に写ってる」


「それは俺に殴られたいという意思表示か!」


「せっかくならもう少し色気のある眼鏡にしておけばねぇ。こんな地味な眼鏡」

国木田さんの眼鏡を取って自分につけた太宰さん


「どうだね?」


「悔しいけど似合ってる」


「結構いいかも」


「俺には詐欺師にしか見えんがな」


「でも、もっと太宰さんに似合う眼鏡があるはずです。例えば...そう!黒縁眼鏡とか!」


黒縁メガネ姿の太宰さんは人生で1度は見てみたいものだ。
だって、絶対似合うでしょ??


「Aちゃん落ち着いて!?めっちゃ幸せそうな目してるけど、怖いから!!」

私がどんな顔していたのかは分からないが、
急いで鏡を持って私の前に持ってこようとした敦くんのそんな優しさはいらない。

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三斗(トリップ願望者) - 早く続きが読みたいです!更新頑張ってください! (2022年6月20日 1時) (レス) @page27 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
りせ(プロフ) - 更新頑張ってください!ずっと応援してます! (2019年12月17日 0時) (レス) id: b4038b08cc (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - リコさん» まじですか!?ありがとうございます!!頑張ります! (2018年4月25日 23時) (レス) id: 5e2587481b (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - ヤバい、面白すぎる!これからも更新頑張って下さい!応援しています( *・ω・)ノ (2018年4月25日 22時) (レス) id: 99beb34d9a (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - りすさん» 楽しんでいただけたみたいで良かったです.....!!ありますよね...画面に向かって笑ってると痛い子を見るような目で見てくること...笑 なるべく早く更新できるよう頑張ります! (2018年4月5日 7時) (レス) id: 5e2587481b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫亜 | 作成日時:2017年3月15日 22時

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