【文スト】ねぇ。もうちょっと労わって！？ に！！

第６１話 ページ23

「軍警と市警の動向は？」


「マフィアの隠蔽の甲斐あってか、身元までは割れていませんが.....」


「指名手配は時間の問題か。身元引受人が居れば別だが」


「此処に置いて下さい」


「社長。置いてあげましょう」









私はつい、そんな事を口走っていた。






「動機は？」


「健気で可愛いからです」(真面目)





皆から、特に敦くんから真面目な顔して何言ってんだこの人.....といった目で見られたが、


私はくじけないぞ。




「止めておけ。甘い世界では無いぞ」



「私には殺人のほかに何も出来ないとあいつ(・・・)はいった。違うと自分に証明したい」




「僕からもお願いします」


敦くんが頭を下げる


「........」


「お願いです......」





「採用」


「「「え！？」」」





社長も鏡花ちゃんの可愛さには逆らえないか.....！


＿＿＿＿＿＿＿＿＿





ｶﾞﾁｬ


「失礼します！お約束の書類を届けにまいりました」


「ああ！ご苦労様です」


「あれ？この前部下が逮捕された箕浦(みのうら)くんじゃない」


「乱歩さん傷をえぐっちゃダメです！！」




乱歩さんの耳に近づけそう言った。





「.......いや、Aちゃん聞こえてるからね？」


あら。






「ん？その娘.....此処の関係者か？」


箕浦さんが鏡花ちゃんの方を見て問う。



「あーとその娘はですね、話せば長いのですよ」




敦くんは焦りすぎてか、ツチノコ探索の為に麦畑でコサックダンスをしていて....

とかよく分からないことを言っていたが、


.....見てみたい。


今度頼んでみようかな。




敦くんの焦りようにもう無理だと思っていたけれど、この場は社長の孫発言で収まった。

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