#178 R （最終話） ページ17
R.Yサイド
Aの姿を見ているとAが振り返った。
A「ぱぱ、大好き!!!」
搭乗口前、Aはいつもの笑顔でそう叫んだ。
JUMP「俺も/僕も!!!」
叫び返すと嬉しそうに笑った。
そうしてAの姿が見えなくなった。
自家用飛行機できたらしい二人。
まだ始発の便も飛ばないから周りには誰もいない。
ガラス越しに貸し込む朝日に俺の頬の何かが反射した。
Aが乗り込んだ飛行機が飛び立つ。
まだ駄目。まだ…。
涼介「…っ
A…!!!」
届かない声を空へ飛び立った飛行機へ吐き出した。
止めようと思っても止まらない。
ふいてもふいてもあふれ出してくる。
後ろから何人かの嗚咽が聞こえてくる。
我慢していたものが一気にあふれ出す。
涙が止まったのは、朝日が完全に姿を現したころだった
・・・
数年後＿＿＿
大貴「Aから手紙届いてる！」
俺らは今でもあの家に住んでる。
裕翔「わあ、A賞とったんだって」
宏太「この前もとってたよな？」
学校に通う年になったAはあの時より少し大人っぽくなってる。
届いた写真はAとAのお兄ちゃんとのツーショット。
侑李「この兄妹似てるよね笑」
笑った顔がそっくりな兄妹。
雄也「それ懐かしいな」
俺が持ていたものを指さした高木
圭人「まだあったんだ」
涼介「捨てられるわけねえじゃん」
侑李「英語が間違ってなければ最高」
大貴「だからわるかったって！」
騒いでる二人を横目にノートを開いた。
中にはあの頃の俺らとA。
光「でも書いておいてよかったよな、日記」
最初はAの育児日記として使っていたこのノート。
後ろに行くにつれて成長している。
その時チャイムが鳴った。
マネ「みなさん、お仕事遅れますよ?!」
JUMP「やば！」
ノート机に置いた。
その表紙にはあの人った写真と…
≪サプライズ☆チルドレン≫と書かれていた。
-Fin-
終わり
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