ヤンキーの彼でも大好きなんです

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A「……？帰らないの？涼介。｣






山「んー……もうちょい｣







A「泊まってけば？｣






山「……じゃあ、泊まる。｣






……？上の空だけど……






A「涼介〜？どうしたの？｣







山「灯台もと暗し……鬼って例えがよくわかんねぇんだよ……｣





……結構必死に考えてたんだ。






“身近なことはかえってわかりにくいって意味だよ〜”






身近……私達を狙う人が近くにいる。





赤髪……白髪……




……赤鬼……？






A「赤い髪のやついたって言ったよね。｣






山「あ？……あぁ、あいつら脅したやつか。言ってたな。｣





A「鬼……赤髪……赤鬼？｣







山「でもその鬼がなんのようで俺らを？｣







A「様子見るしか……無い、のかな。｣








山「時すでに遅しってのも気になるけどな。｣








A「気づいた頃には誰かに危害が及んでるってことなのかな……｣







山「……もう知念がやられたんだ。あいつ結構強ぇし……｣







確かに、知念君はアクロバットを生かしての回し蹴りとかを得意としてたし反射神経も良かった。





それを簡単にとなると……







誰が狙われてもおかしくない、それは若しかしたら





“涼介……？”







冷や汗が背中を伝った。








嫌だ……誰も傷ついて欲しくない……涼介を傷つけられたくない。






山「A？どうした。……俺はずっとここにいるっつの。｣






A「……涼介約束して。私の前から消えないで……！｣







山「たりめーだろ。バァカ｣






デコピンをされたけど、指の間から見えた涼介はなんだか切なそうな顔をしてた

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