【最終章】-16 イソップside ページ34
〜♪〜〜♪〜〜♪〜
バルコニーに近付くと、遠くから歌声が聴こえてきた。
これ、Aさんの歌声だ……！
やっぱり落ち着く声だ…もっと近くで聞きたい。
僕の足はもっと速くなる。
けど、僕がたどり着く直前に、歌声は終わってしまった。
僕は、息を切らしながらバルコニーの扉を開けた。
「Aさんっ…！！」
そこには、バルコニーの手すりに肘を乗せ、月明かりに照らされたAさんの姿があった。
「イソップ…さん…？」
振り返った彼女が、僕の名前を呟いた。
僕は、バルコニーに入った勢いのまま、彼女に向かって走った。
早く、Aさんにこの想いを伝えたい…っ……
「Aさん…はぁ…っはぁ…っ…すみませ…っん…」
「どうしたんですか…？落ち着いて下さい！」
「すみませ…ん…！…僕…っ…僕、Aさんに伝えなきゃいけない事が……っあるんです…！」
そうだ…僕、頑張れ…！伝えなくちゃ…この想いを……
「私に…？」
「はい…！…、、………」
上がった息と緊張で、出かかった言葉を飲み込んだ。
「………？」
彼女は不思議そうな顔をしている。
大丈夫、自分の想いをちゃんと伝えるんだ。
「……ぼ、僕、Aさんの事が……す、……好きなんです…！」
落ち着かせたはずの心とは裏腹に、僕の声は上擦るし、つっかえ気味で、ダサすぎる告白になってしまった。
「僕…僕は、生者が苦手だけど、Aさんの事が、
どうしても気になってしまって……人を好きになっ
てしまった事を受け入れるのが怖くて…っ…でも、
もう嘘はつきません…！僕は、Aさん、あなたが
好きです…！」
僕は勢いのままに、彼女の目を見て自分の想いを伝えた。
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あねも(プロフ) - イヴさん» イヴ様ありがとうございます^^* 涙腺崩壊...!! 学校へ行く前で良かったです！ (2020年7月27日 7時) (
レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - 涙腺崩壊しましたよがちで...学校行く前に読み終えて良かった (2020年7月27日 7時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
あねも(プロフ) - まめ丸様、両ルート読んで下さりありがとうございます！！キュンキュンして頂けてとても嬉しいです〜〜っ！ありがとうございます(´∀`) (2019年9月21日 22時) (レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
あねも(プロフ) - さきちょよ様、またまたありがとうございます！ギュンギュンッときめいちゃって下さい！笑 (2019年9月21日 22時) (レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
*まめ丸*(プロフ) - 完結おめでとうございます!!占い師ルートも納棺師ルートもどちらも素敵で!!番外編もキュンキュンしちゃいました！もはやもう作者様のトリコになってしまいました!!また新作がでた時は秒で見に行きます!!大好きです(*´ω｀*) (2019年9月21日 22時) (レス) id: 7b0adad536 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あねも | 作成日時：2019年9月1日 16時
