【最終章】-15 ページ33
そして、繋いでいる手がギュッと強く握られた。
「ダメです…！僕が死者の方が好きだからって、Aさんは死んじゃダメです…！僕は、Aさんと一緒に生きたいんです…！」
イソップさんは、繋いでいた私の手を空いているもう一つの手で挟み、両手でぎゅっと握った。
まるで、行かないで…と懇願しているかのように。
月明かりに照らされた顔は、今にも泣きそうな表情だった。
「イ、イソップさん、大丈夫です！私は死なないです！イソップさんの言葉にお返事をしただけですよ…！」
私も必死になって彼に言った。
「返事…？」
「はい、『月が綺麗ですね。』は、東洋で昔使われていた告白の言葉なんだそうです。」
「……え？そうなんですか…？！…えぇ…っ」
イソップさんは、やっと強く握った手を緩めてくれた。
「そして、告白を受け入れるなら、返事は『死んでもいいわ。』なんです。」
「そうだったんですか…すみません僕、早とちって……」
「ふふ、大丈夫です。私もイソップさんと一緒に生きたいです。」
私がそう言うと、イソップさんはおもむろにマスクを取って、私の目を見て静かに言った。
「好きです。Aさんの歌声ごと全部、愛しています。」
マスクを取ったイソップさんの顔は、とても素敵な笑顔だった。
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あねも(プロフ) - イヴさん» イヴ様ありがとうございます^^* 涙腺崩壊...!! 学校へ行く前で良かったです！ (2020年7月27日 7時) (
レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - 涙腺崩壊しましたよがちで...学校行く前に読み終えて良かった (2020年7月27日 7時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
あねも(プロフ) - まめ丸様、両ルート読んで下さりありがとうございます！！キュンキュンして頂けてとても嬉しいです〜〜っ！ありがとうございます(´∀`) (2019年9月21日 22時) (レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
あねも(プロフ) - さきちょよ様、またまたありがとうございます！ギュンギュンッときめいちゃって下さい！笑 (2019年9月21日 22時) (レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
*まめ丸*(プロフ) - 完結おめでとうございます!!占い師ルートも納棺師ルートもどちらも素敵で!!番外編もキュンキュンしちゃいました！もはやもう作者様のトリコになってしまいました!!また新作がでた時は秒で見に行きます!!大好きです(*´ω｀*) (2019年9月21日 22時) (レス) id: 7b0adad536 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あねも | 作成日時：2019年9月1日 16時
