【最終章】-14 ページ32
この前は手袋をしたまま繋いだから、素手で手を繋ぐのはこれが初めてだ。
それに気付いてちょっと、胸が高鳴った。
いつも大切な化粧箱を念入りに手入れしている手。
見た目は華奢な方なのに、イソップさんの手は大きくて、骨格もしっかりとしていて、男の人の手だ。
けれど、その手は私の知っている、怖い男の人の手ではなくて、優しさの伝わってくる温かい手だった。
雪デートの時は、そんな事考えもしなかったのに、変に意識してしまって、ドキドキが止まらなかった。
ふと、イソップさんを見ると、目が合った。
顔が近いのにお互い逸らせなくて、見つめ合ったまま数秒が過ぎた。
イソップさんは、よく見ると本当に綺麗な顔立ちをしていて、私を見つめる灰銀色の瞳に吸い込まれてしまいそうだ。
すると、イソップさんの顔がだんだんこちらに近付いてきて＿＿＿＿＿私は怖くなって思わず目を瞑った。
＿＿＿＿＿＿＿コツンッ
痛っ……！
目を開けると、イソップさんの顔が目の前にあって、お互いの頭がぶつかったのだと分かった。
「す、すみませんAさん…！違うんです、あのっ…僕、Aさんに見蕩れちゃって…っ…」
「っ大丈夫ですよ…！少しびっくりしただけです…！」
すみません…としょげるイソップさんが、子犬のようで少し可愛かった。
…キス、されるのかと思った。けれど、彼はマスクをしたままだ。
それから、顔を上げて空を見上げていたイソップさんが言った。
「月が綺麗ですね、Aさん。」
あれ…？この会話さっきイライさんと……
けれど、イソップさんは意味を知っているのかしら。
わからないけれど確か返事は＿＿＿＿＿＿＿＿
「死んでもいいわ。」
私がそう言った瞬間、イソップさんがバッとこちらを見た。
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あねも(プロフ) - イヴさん» イヴ様ありがとうございます^^* 涙腺崩壊...!! 学校へ行く前で良かったです！ (2020年7月27日 7時) (
レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - 涙腺崩壊しましたよがちで...学校行く前に読み終えて良かった (2020年7月27日 7時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
あねも(プロフ) - まめ丸様、両ルート読んで下さりありがとうございます！！キュンキュンして頂けてとても嬉しいです〜〜っ！ありがとうございます(´∀`) (2019年9月21日 22時) (レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
あねも(プロフ) - さきちょよ様、またまたありがとうございます！ギュンギュンッときめいちゃって下さい！笑 (2019年9月21日 22時) (レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
*まめ丸*(プロフ) - 完結おめでとうございます!!占い師ルートも納棺師ルートもどちらも素敵で!!番外編もキュンキュンしちゃいました！もはやもう作者様のトリコになってしまいました!!また新作がでた時は秒で見に行きます!!大好きです(*´ω｀*) (2019年9月21日 22時) (レス) id: 7b0adad536 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あねも | 作成日時：2019年9月1日 16時
