【第二十六章】-9 ページ3
Aside
チャットが送られてきた場所に近づくと、もう少しでつきそうな音のする暗号機が見えた。
けれど、イソップさんが見当たらない。
それどころか、心音が………だんだん大きくなって＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿っ？！
私は何者かに、近くにあったロッカーへ後ろから引きずり込まれた。
そのすぐ後に、リッパーさんが鼻歌を歌いながら、暗号機を守りに来た。
激しく鳴る心臓の音と、全身に広がる人の温もり。
後ろから口を優しく抑えられ、お腹に回された白い手袋をした手が、イソップさんのものだと気づくのには、そう時間はかからなかった。
手が少し……震えてる…………？
「へァァ……耳鳴りはするのですが…見当たりませんねぇ。もう1つの暗号機の方に行ってみましょうか……」
そう言ってリッパーさんは、どこかへ行ってしまった。
私の口を抑えていた手はそのまま肩まで下ろされた。
ロッカーが狭すぎて、手を引っ込めることもできなそうだ。
「…す、すみませんAさん…！あ、あの僕、男性が苦手なのに…っ…いや、僕が苦手なんじゃなくてAさんがって事で…！…あの…っ…」
イソップさんが私の耳元で焦ったように、けれど小さめの声で囁くようにずっと喋ってくるから、私は耳がくすぐったくてそれどころではなかった。
マスクをしているとはいえ、これはダメ…っ……
ロッカーが狭いことも原因の一つだわ…！
彼は、こうするしか思い浮かばなくて…とか、本当にすみません…とか色々言っていたけれど、今の私の頭には彼の言葉など入ってこなかった。
私は彼の言葉を遮るように、声を振り絞った。
「…ぁ、大丈夫です…っ…あの…その…っく、くすぐったくて…！」
「くすぐった、あっ…え、僕もです…っ…ぁ、すみません…っ…」
僕も………？
よくわからなかったけれど、とにかく、彼が声を発する度に、右の耳だけが熱を持つ。
そこから熱が全身に回って、身体中が、熱い。
私は怖いと言うよりも、恥ずかしい声が出そうなのを我慢する事で、精一杯だった。
顔から火が出そうで、お互いの顔が見えなくて良かったと心から思った。
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あねも(プロフ) - イヴさん» イヴ様ありがとうございます^^* 涙腺崩壊...!! 学校へ行く前で良かったです！ (2020年7月27日 7時) (
レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - 涙腺崩壊しましたよがちで...学校行く前に読み終えて良かった (2020年7月27日 7時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
あねも(プロフ) - まめ丸様、両ルート読んで下さりありがとうございます！！キュンキュンして頂けてとても嬉しいです〜〜っ！ありがとうございます(´∀`) (2019年9月21日 22時) (レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
あねも(プロフ) - さきちょよ様、またまたありがとうございます！ギュンギュンッときめいちゃって下さい！笑 (2019年9月21日 22時) (レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
*まめ丸*(プロフ) - 完結おめでとうございます!!占い師ルートも納棺師ルートもどちらも素敵で!!番外編もキュンキュンしちゃいました！もはやもう作者様のトリコになってしまいました!!また新作がでた時は秒で見に行きます!!大好きです(*´ω｀*) (2019年9月21日 22時) (レス) id: 7b0adad536 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あねも | 作成日時：2019年9月1日 16時
