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32 . 友達になろう ページ32

元太の話は想像以上に重くて、俺が泣きそうになってしまった。

話をする元太の瞳に光は無くて、表情もよく分からなかった。

これまで、色々なものを捨ててきたんだろう。

だからこそ、俺が元太の光になりたいと思った。

心を開いてくれた今がチャンスだと思う。

今引いたら、これからもずっとこのままだろう。

それは元太が絶対苦しいし、俺だって辛い。

「元太!」

大きな深呼吸をして声を出したら意外と声がデカくて自分もびっくり。

「……。」

元太は黙って俺と目を合わせた。

「俺達、友達になろうよ!」

元太の顔は歪んでいった。

光の無かった瞳から、ひと粒の涙が流れていく。

「そういうの……いらないから。」

「俺は、元太を支えたい。俺が元太の光になる。」

恥ずかしいこと言ってるな〜って思ったけどそれでもいい。

「元太、俺と一緒に変わろう。」

元太の目の前に手を差し出した。

元太はその手を掴んでくれた。

「っ……。」

嬉しくて、俺まで泣けてきて、二人で抱き合って一緒に泣いた。

元太にとって、嬉しい涙の思い出になってますように。




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お話も残り少なくなってきましたが、最後まで楽しんでいただけると幸いです。

そして皆さま、お気に入り登録、評価、ありがとうございます。
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これからもよろしくお願いいたします( ᵕ ᵕ)⁾⁾

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(プロフ) - 私もこの歌に助けられていた時期があり、なんだか共感を覚えました! (2021年9月8日 14時) (レス) id: e43a506390 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 如恵留先生!待ってました!!このお話面白くて大好きです。これからの展開もとっても楽しみです!! (2021年7月27日 16時) (レス) id: 12bc81e91e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:祈醒蘭 | 作成日時:2021年7月15日 19時

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