○ヤキモチの答え13(神威) ページ2
(人3)side
どうやって返事を返そう……。
沖田君と色々な話ができるのは、うれしいんだけど……
神威君の表情は笑っているんだけれど、どこか寂しかった。
沈黙が続き、気がつくと生徒会室が目の前にあった。
神威君は沖田君がいなかったら、また別の場所を捜しに行くんだよね?
私も手伝った方が良いかな?一緒に捜していれば(人1)も途中で見つかるかもしれないし。
半歩前に行く神威君に声をかけようか迷っていると、急に彼の足が止まった。
「おめェは勘違いしてるかもしれねェが、俺はアイツの事が好きなんじゃねェ……」
聞き間違えるはずはない。
堂々とした、よく通る声は、沖田君のものだった。
誰と一緒なのかな……?
ちょっとだけ見ちゃお
……(人1)!?
目をこすって開けてを繰り返すけれど、相手は確かに(人1)。
いま沖田君と向かい合っているのは、私が想像していた(人2)ではなく、なんと(人1)だった。
ふ〜っ。
深呼吸をひとつして、沖田君が続ける。
沖田:「おめェの事が好きなんでイ。」
次の瞬間、私は足元がぐらつき、肩がドアにぶつかってしまった。
ガタンッと大きな音が鳴り、室内にいる(人1)と沖田君がパッと振りかえる。
神威:「こっちダヨ」
耳元で、ひっそりと神威君が囁いた。
私は頷いたんだけれど、手が動いてくれない。
神威:「……手、借りますネ」
神威君は私の様子に気付いてくれたみたいで、そっと手を引っ張ってくれた。
ドアから離れ、窓際に背を預ける。
生徒会室からは死角になったのか、沖田君と(人1)は私達に気付いてないみたい。
(人1):「……風、かな」
沖田:「かもしれねェでさァ。」
どちらからともなく笑う(人1)と沖田君の声を、私はぼんやりとした頭で聞く。
神威:「ゆっくり、離れましょう」
(人3):コクン
私は黙って頷き、引っ張られるままに、神威君の後に続いた。
流石(さすが)、喧嘩好きであって、手は男の子の手だな……
ひとつ下の階はまで降りたところで、おもむろに神威君が足を止めた。
神威:「ここまでくれば、一安心ダ…ですネ」
私は返事をするのも忘れて、じっと神威君の手に見入っていた。
神威君も私の視線の先に気がついていて、「あっ!」と小さく叫んで慌てて手を放した。
続く。
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ヅケラー(プロフ) - 事件だ!事件だ!お気にいりが増えているぞ!(嬉) (2016年9月22日 20時) (レス) id: 6b248358ee (このIDを非表示/違反報告)
ヅケラー(プロフ) - LOVeさん» ありがとうございます! (2016年8月18日 21時) (レス) id: 6b248358ee (このIDを非表示/違反報告)
LOVe - 人4)がいーです! (2016年8月18日 21時) (レス) id: b922c236ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヅケラー | 作成日時:2016年8月16日 18時