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次の日
目が覚めた私は、目を擦り上げて体を起こした。
セブルスは居ない。
カーテンの絞められた窓に向かい、少し高めの窓に向かって背伸びをして、カーテンを開けた。
朝だ。
清々しい程の天気にを目の当たりにして、私は大きく伸びをする。
多分セブルスは、薬学教室に居るはず。
居場所が分かっているなら、探す必要はない。
そして今日は、朝食をミネルバと食べる約束をしていた。
朝食後はアルバスと約束をしているのだから、ここはそのままミネルバの元に向かおう。
『梨花……ミネルバを探しに行くわ。』
「分かったわ。」
私は居室を出ると、頭上の壁に飾られた絵画の人物達に、念のためミネルバの居場所を聞いた。
居場所が変わって居ないか確認する為だ。
彼らは丁寧に優しく説明して、教えてくれた。
それらに対してありったけの笑顔でお礼を伝えて、私はミネルバが居るであろう彼女の部屋に向かった。
ここだ。
意を決して重たそうな扉を前にして、私は背伸びをしてノックする。
数分して、扉が開いた。
「あら、A！
来てくれたんですか！！」
『おはようございます、なのですよ！
今日は、ミネルバと朝食を一緒に食べる約束をしていましたのです！ にぱー⭐』
「そうでしたわね。
そうそれと、昨日は伝えられませんでしたが、食事が終わったらお買い物に行きましょう。
貴方に色々と教える為に、教材を買いに行こうと思ったんです。
アルバスとも相談して、その方が良いと。」
『お買い物……なのですか？』
「どうやらこの世界は、どうしたって、私を殺したいらしいわね。」
やっぱりそのイベントは避けては通れないのか。
でも、遅らせる事は出来るはず。
『みぃ……僕は朝食の後に、アルバスと遊ぶ約束をして居ますですよ。』
「まあ、アルバスと……
確か今朝、急遽魔法省に呼ばれて今はおりませんよ。
ですから会えるのはお昼頃でしょうか。」
と言う事は、何が何でも私はアルバスと会う前に殺されるって事？
どうして……
「やっぱり、私の思い過ごしは間違って居なかったみたい。
私はこれを危険視して居たのよ。」
いや、でもまだ諦めるのにはまだ早い。
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作者名：壱 | 作成日時：2020年12月6日 18時
