The source of magic. (ページ27)

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気がつくと、私はまた見慣れた夜の森の光景にひとりぼっちだった。

さすがに四回目にもなると、この禁じられた森も飽き飽きして来る。

前回はセブルスが来るのを待っていた際に梨花との会話を聞かれて疑われた。

今回はどうしようかと考えたが、やはり歩き回るのは疲れるので、待つ事にする。

『梨花、居る？』

「ええ、居るわ。」

『良かった、この世界でも梨花とは話せるね。

とりあえずセブルスが来るから、また後で。』

「分かったわ。」

少しその場で、周りをキョロキョロと見渡して居れば、突然乾いた音が聞こえた。

パキッ！

草木を踏みつけた様な音と、それと同じくして人の気配を感じた。

来た。

暗い世界に同化した様な、真っ暗なシルエットが現れ、それは次第に月の光によって、その存在が明らかとなった。

『セブルス……』

私に歩み寄った彼は眉間の皺を濃くしながら、警戒する様に杖を構えて私の目の前に歩いて来た。

「こんな夜更けに、ここで何をしている……？」

やっぱり私を探しに来てくれるのは、セブルスなんだ。

「聞いているのか……」

いつの間にか目の前に歩いて来たセブルスは私に杖先を突きつけて、睨み付けながら見下ろしていた。

とりあえず彼の不機嫌さを和ませる為に、前の梨花ちゃま作戦で行こうと考えた。

正直もうこのやりとりもなげやりにしたい。

『僕は子ネコさんなのです。

迷子の迷子の子ネコさん、にゃーにゃなのです。

ガタガタ、ブルブル、ミャアミャアと震えて、一人で困って居たのですよ。』

セブルスは漆黒の長いローブが汚れるのさえ気にせずにしゃがみ込むと、私の喉元に杖先を食い込ませた。

「毎度毎度貴様のその巫山戯た物言いは何だ……

相手を嬲り気分を害させ、本性では嘲笑って居るのだろうな……」

このやりとりも既に何十回もやっている様に感じて来るなぁ。

それだけ私はセブルスと関わっているんだ。