幼女が求婚されて困ってます！ (ページ39)

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36.女子会ページ39

移動中のバス内の座席は、右列の前から三番目の窓側だった。

隣の通路側には、灰原が座っている。

その後ろには、江戸川と吉田。その後ろには円谷と小島が座り、少年探偵団のメンバーが揃っていた。

さて、バスに乗った事だし、學峯にでも連絡するか。

バスに乗って出発した旨を夫に伝える。

律〈東都防災センターで開かれる特別講義の警視庁職員が分かりましたよ。〉

『職員なんぞ、別に関係ないだろ。

話しさえ聞ければな。』

律〈浅野理事長からの御命令でして……〉

『もしや、男…なのか？』

律〈はい、三人中二人が男性です。

ですから事前に調べておいて、Aさんにも警戒させるようにと……〉

いや、流石に特殊な体質だからと言って警察官相手に、警戒し過ぎてないか？

それに、二人だけだろ。

灰原「もしかして、喋ってるのって……律？」

突然隣の席の灰原に話し掛けられたので、私はスマホの画面を見せる。

律〈おはようございます、灰原さん！

この姿でお会いするのは、すごいお久しぶりですね。

いつも、猫ロボ律がお世話になってます！！〉

灰原「ええ、久しぶり。」

『猫ロボ律はお留守番なんだな。』

灰原「そうよ、さすがに連れては来れないし。

今日は博士と一緒に新しい発明をするとか言ってたわ。」

律〈そうなんですね。

猫ロボ律と楽しく過ごせていて、律は嬉しいです！！〉

灰原「ねぇ、さっき言ってた今日特別公演してくれる警視庁職員って、誰なの？」

律〈あっ、そうでした。〉

スマホ画面が切り替わり、三人の男女写真が映し出される。

灰原「高木刑事と佐藤刑事と白鳥刑事なのね……」

『灰原は知ってるのか？』

灰原「何かと少年探偵団でお世話になっているから。」

律〈でも、びっくりしました。

防災対策系の方が担当されるかと思ったんですが、刑事課の人だなんて……〉

灰原「暇なんじゃない。

それに、小林先生が居るし……」

『小林がどうかしたのか？』

灰原「この白鳥って人、小林先生と両思いだから。」

『なるほど……』

灰原「しかも、この高木刑事と佐藤刑事は付き合ってるし。」

『灰原は恋愛事情に詳しいんだな。

律、學峯に伝えてやってくれ、警戒する必要もない連中だったとな。』

律〈そうですね、浅野理事長に伝えておきます。〉

灰原「貴方のその……旦那さんって、結構心配性なのね。」

『ああ、口煩いぐらいにな。』