幼女が求婚されて困ってます！ (ページ27)

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25.妻の取り合いページ27

學峯「準備が出来たなら、行こうか。」

スタスタと私の所まで歩いて来た夫は、私の手を繋ぐとぐいっと引っ張る。

『お、おいっ！』

学秀「母さんを無理矢理連れて行く必要はないんじゃないんですか？」

倒れそうになったが、學峯に支えられ、そのまましゃがんできた夫に抱っこされると、私の体は持ち上がった。

學峯「いつも私が送り迎えをしているんだよ。」

学秀「母さんの仮の保護者だからと言って、ベタベタし過ぎだと思いますが……」

学秀からの鋭い視線を向けられた夫は、口角を上げる。

學峯「何か問題でも？」

はっ？

私は驚きて口があんぐりと開く。

夫の奴、よもや頭がぶっとんだのか！！？

学秀「問題大有りですよ。

アラサーの大人が小学生にベタベタ触れていたら、通報物だ。

それぐらい、世間体を気にするあんたなら、一番良く分かってるでしょう？」

學峯「世間一般的に言えばね。

だが、Aとは彼女が十六になったら、結婚する約束をしているんだよ。」

学秀「だからって、度を超えてますよ。」

學峯「構わないさ。

私はね、A意外の女性に興味が無いんだ。

私の妻はAしかいないと思っているからね。」

そう言って、夫は私の頭を撫でる。

學峯「そろそろ行こうか。

学校に遅れてしまう」

息子の事が気になって、様子を見れば不貞腐れた様な表情をしていた。

学秀「チッ……」

しかも舌打ちっ！！？

さらに息子が反抗期！！！

この先、本当に内の家族は大丈夫なのかと思ったのだが……

うむ、不安で仕方ない。