幼女が求婚されて困ってます！ (ページ26)

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24.驚きの事実ページ26

次の日。

朝早く我が家から急に学秀が居なくなったと律から連絡が入った。

眠たい目を擦り、時計を確認すると4時だった。

まだ、寝ていたい……

でも、息子の事が気になる為に頑張って起き上がると、私の目の前には夫が現れた。

『が、くほう……？』

學峯「お早う、A。」

朝の挨拶はそこそこに、夫の唇が自分のそれに重なる。

ハッとして驚いた私を學峯はしっかりホールドした。

學峯「本当はもう少し、君に触れていたいが……」

残念そうな表情をして、夫は私の頬を撫でる。

學峯「実は面白い情報を手に入れたんだよ。」

そう言って學峯は私の前にある用紙を見せた。

學峯「律さんが調べてくれたんだけどね。」

そう前置きをして、夫は私に用紙を渡してくれた。

渡された用紙に目をやれば、驚きの事実を知る事になる。

浅野学秀(男)

生年月日:1月1日(17歳)

在学高校:帝丹高校

『はっ！！？

学秀が帝丹高校の生徒なのか！！？』

學峯「そうみたいだね。

いつの間に在学手付きをしていたのかは、疑問だが……

まあ、そもそも彼がいつ頃から現れたにもよるがね。」

『……学秀に聞いた所で話さぬだろうな。』

だが、まさか息子が私と同じ系列の学校だとは、偶然なのか？

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朝食を終えて少しすると、突然息子が戻って来た。

もちろん彼は帝丹高校の制服に身を包んでいる。

学秀「母さんと同じ系列の学校で良かったよ。」

そう言って嬉しそうな表情を浮かべた息子は、私の体を抱きしめる。

『な、何故…どういうこと……だ？』

学秀「ねえ、母さん…いつもの母さんに戻ってよ。

口調が男みたいだ。」

息子は私の頬を撫でてお願いする。

心なしか距離がぐっと近い。

『は、離れて……／／／』

学秀「ん？

何だい母さん？」

聞こえているだろうに、聞こえない振りをする息子は、私に顔を近づけた。

ちょっと、待て！！！

縮まる距離に、危機感を感じて後退しようとするが、体が動かない。

両肩を抑えられ、逃げ場を失った私に息子は怖すぎるくらいのイケメンスマイルで迫る。

唇と唇が触れるまで後少し。

私は思わず目をつぶった。

學峯「何をしているのかな？」

丁度そこへ夫が登場し、彼の声を聞いて安堵する。

学秀「母さん、襟曲がってるよ。」

私のシャツの襟を直した息子は、すぐにさっと離れた。