幼女が求婚されて困ってます！ (ページ24)

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22.口には出せないページ24

学秀side～

父さんは母さんと話しをしに行ってしまい、一人になった僕は、律さんから部屋を案内してもらっていた。

律〈どうぞこの部屋をお使い下さい。〉

ベッドとタンスなどの必要な家具が置かれたゲストルーム。

ふむ、使い勝手は良さそうだ。

学秀「ありがとう、律さん。」

彼女は前の世界でも何度か会っていた為、交流があったので知っていた。

でもまさか協力者だったとは、驚きだったが。

律〈それより気になっていたんですが、どうして浅野君はこちらに？〉

学秀「色々と理由があってね。」

律〈もしかして話せないのですか。〉

学秀「まあ、そんな所だよ。」

察しが良いので助かる。

僕が来た理由はそう簡単に、他人に話せる内容じゃないから。

律〈因みに、カルマ君は知ってるんですか？

浅野君が急に居なくなったら、きっと悲しむと思いますけど。〉

学秀「さあ、どうだかね……」

中学から知っているそいつは、尽く僕の前に立ちはだかる、好敵手(ライバル)。

あいつも僕と同じ立場だったら、迷わず行動していただろうから、大丈夫だろう。

学秀「そう言えば、律さん以外にも、父さん達を手伝ってる人はいたのかい？

触手を回収する為に。」

律〈ええ、こちらで出会った方々がいらっしゃいますよ。〉

学秀「なるほど。」

僕のすべき事は、母さんとついでに父さんも救う事。

その為だったら、何だって利用してやるさ。

使える手駒なら、いくつあったって構わない。