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18.貶し合いには理由があります ページ20

學峯side〜




妻を怒らせてしまった私は、彼女に謝るべく部屋の前で、妻が出て来るのを待っていた。




だが、妻が出て来る気配は全くない。



それに……




学秀「元はと言えば、貴方が一々僕に突っかかるからこんな事になったんじゃないんですか?

そんなに、僕にちょっかいを出したかったんですかね……全く大人気ない。」




考える事は一緒なのか、息子も私と同様に、Aが出て来るのを待っている。


全く、嫌な位に似ているのだから、うんざりする。


何故彼と一緒に妻が出て来るのを待たなくてはいけないのかと。




學峯「今日は本当に良く喋るね。

久しぶりに父親に会えたのが、そんなに嬉しくて甘えたいのかな?」



そう聞けば息子は嫌になるくらいの笑顔を向けて来る。




学秀「誰が貴方に甘えるとでも。

小学生じゃあるまいし。」




なるほど。

本心はさておき、私はある事を息子に確認する必要があった。




學峯「ああそう言えば君、高校生になれたのかい?」



学秀「ええ、貴方の期待を裏切る様で残念ですが、なれましたよ。

今は時期生徒会長として、支配体制を築いていますから。」



確認事項は、彼の生活についてや、彼がここへ来た目的、またどうやって来たのかだった。


だが簡単に教えてくれる様な性格ではない為、話しから推測する必要があるのである。




だからこそ、私はただ単に息子の発言に対して、わざと罵倒しているわけではない。





學峯「ほう、君ごときの未熟者がね……世も末だな。」




学秀「貴方の方こそ、好きですよね椚ヶ丘学園。

同じ学校を作るなんて、どうかしてると思いますけどね。」





もちろん、息子を洗脳して無理に喋らせる事も可能ではあるが、それをすれば妻に嫌われるので、最終手段として考えている。



ただおそらく息子がここに来れたのは、自称神の導き無くしては不可能だろうと言う事は、容易に想像がつくが。



ふむ、そう簡単に息子は口を滑らせないので、無駄な貶し合いを続けなければいけないのだろうと思うと、面倒になって来る。



嗚呼、早く終わらせたい。

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翡翠(プロフ) - 更新大変だと思いますが身体に気をつけて頑張ってください (2020年4月17日 7時) (レス) id: 3260124100 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月22日 19時

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