Thought ページ6
大切な人へ
私を守る為に火の中まで来てくれた沖矢さんの存在は、正直嬉しかった。
私は生まれて来てはいけない子どもであり、その存在は危険だと称されて世界から抹殺される運命だった。
そんな私でも、沖矢さんは助けようとしてくれた。
本当に心から嬉しかった。
だからこそ、私は貴方を死なせたくはない。
こんな私を守ろうとしてくれた、優しい人。
こんな所で死ぬ様な人になって欲しくはないのだから。
それが、私の思い
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体中が痛い……
そのおかげで目が覚めた。
夢に出て来た昴さんは、ちゃんと逃げられたかな。
身動きが取れない状況の中、私は暗い世界に居た。
昴さんを火の中から逃す為に、監 禁場所から脱出途中に回収した設置型トラップと、昴さんが隠し持っていた拳銃を使った。
設置型トラップは刺激性の爆弾なため、銃弾で衝撃を与えて、起爆させた。
爆発が起これば暴風に寄りその瞬間だけ炎は風力によって吹き飛ばされる。
小型の爆弾だったけど、火薬量が多くて良かった。
爆風の規模が大きくなることを利用することが出来た。
それなら、昴さんを吹き飛ばせるし。
多分彼はうまく火の中から脱出できただろう。
そして私は爆発による影響か、地盤が崩れ下にへと落下したのだった。
運良く火の手から逃れる事は出来たけど硬い地面に落下したことにより、地に打ち付けられて体中が痛いというわけで冒頭に戻る。
一先ず昴さんにはシャーロットのことをお願いしたし、シャーロットは無事だろう。
安室さんも一人も大丈夫だろうし。
あの組織の幹部であるバーボンなわけだから、問題ないはず。
はあ、安心したらなんだか眠くなってきた。
もう一眠りしよう。
私はそのまま意識を手放したのだった。
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作者名:壱 | 作成日時:2019年1月23日 21時