検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:28,785 hit

マリア ページ42

着ていた黒のドレスは床に投げられ、下着だけになった私は、両手で胸元を隠す様にして、シェーフィールドから顔を背けた。




「初めてなのか……?」



「その、一度だけ……」




「そうか……

なら、優しくしてやる。」



そう言って顔を上に向かせられると唇を重ねる。



舌を絡めながら背中に手を回されて支えられながら私はベッドに倒された。


唇を離され、下着の上から胸を弄られる。



「んっ……」



ブラジャーの前ホックを取られ外された。



「あまり、見ないで……


恥ずかしい…///」




顔を両手で覆い、シェーフィールドと壁を作る。




「こっちを見てくれないか。」




耳元で聞こえた低い吐息混じりの声に、体が甘い刺激に反応する。



「だって……」


「顔を、見せてくれ。」



ゆっくりと顔から手をどかすと、シェフィールドは満足そうに口角を上げる。




「ねぇ、ジンに何か用があったの?」



「俺が居るのに、他の男の名を出すか……」



首筋に舌が這い、鎖骨を甘噛みされる。



「んっ…あの人、危険だから……」


「心配しているのか?」




こくりと頷くと、シェフィールドの手が、胸を弄る。



「あっ……わた、し…貴方がっ……」





ガチャッ!!





いきなり入り口のドアが開き、私は驚いてシェーフィールドに抱きついた。



私を守る様に抱きしめられたが、私は入って来た人物に目が点になる。





何故にバーボン?




「何だ……取り込み中だぞ。」




「急用が出来まして、彼女を返して頂けませんか?」




「返すだと?」




えっ?



そんな展開聞いてないけど?




バーボンに目で訴えたが彼は鋭い視線を向けて来る。




何か、凄い怒ってる?




「返して下さい。

これは、クリスからのお願いなので。」




「仕方ない……」



ベルモットの名前を出されてバツが悪そうな顔をしたシェーフィールドは私に向く。




「次会えるまでのお預けだ。」



「ごめんなさい……」





素直に謝れば、軽く唇を重ねられシェーフィールドは離れて行った。






シェーフィールドが居なくなり、部屋には私とバーボンの二人きりになる。




「あの、ビジュー……着替えを。」




「あ……///」




そこで思い出した、私は慌てて片腕で胸を隠すとバーボンを睨み、枕を投げつけたのだった。




「出てけ変態っ!!」

小話→←マリア【バーボンside】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年1月23日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。