分析【降谷side】 ページ24
内容を確認すると、すぐに返信をする。
彼女の要件はビジューの生存確認と現在地についてだった。
現在地は鳴海清隆により阻止され分からないが、生存確認は出来ているので返信をした。
何で沖矢昴は良くて俺は駄目なんだ……
「恋戦争の結果は、昴君の勝利だから、安室君は駄目だよ。」
ニコニコ笑顔で言われれば、何も反論出来なかった。
あれはどういう意味だ?
鳴海清隆とは理解し難い男だ。
後は運悪く組織の仕事が入ってしまったが……
まあいい、今は不在だが高梨Aが滞在していたホテルの場所は知っている。
その内戻って来れば接触が出来る。
焦る必要はない。
そう考えて、俺は残りの負傷者について考える。
他の写真を見せられて気付いたのは、鳴海清隆の弟である鳴海歩、そして鳴海まどかと結崎ひよのだった。
鳴海清隆の親族と、俺が警戒している女子生徒。
彼女達も事件当初居合わせたのだ。
彼らには以前接触している。
それぞれがブレードチルドレンを追い求める者であり、秘密の提供を俺に頼んで来た。
その当時は俺もブレードチルドレンについて詳しくは知らなかったので、あまり答えることは出来なかった。
だが、彼らと接点を持てたことだけでも、今後また何かに利用出来るかもしれないと考えた。
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作者名:壱 | 作成日時:2019年1月23日 21時