番外編2 ページ40
結構日
Target:1
お兄ちゃん編
ガチャ
リビングの扉が開いた。
「あっ、おかえりお兄ちゃん……」
「お、お兄ちゃん……?」
私はというと、緑色のカエルガウンを着て、ソファにゴロンと横になり、テレビゲームをしていた。
初めてゲームなんてやってみたけど、案外楽しいかも。
因みに、今やっているのは、ゾンビハザード。
出てくるゾンビを相手に銃を向けて打つゲームだ。
easy modeだから簡単だし、ゾンビの動きもゆっくりだから、エイムも合わせやすい。
「何をしてるんだ……?」
私は特にお兄ちゃんには顔を向けず、画面を向いたまま話し始めた。
「何って?」
「何で、ゲームなんかしてるんだ。
そもそも何だそのゲームは?
買ったのか?」
何か質問攻めだよ。
「別にいいでしょ、ゲームしたって。
今、超良いところなんだから、邪魔しないでよ、お兄ちゃん。」
そう伝えて、私は画面に専念する。
少しして感じていた気配がなくなった。
どうやら兄は、自分の部屋に向かったらしい。
それにしても、何をしてるんだって……
声からでも分かる。
かなり驚いていたんだろうなと思い、自然と笑みが溢れた。
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Target:2
お父さん編
ガチャ
リビングの扉が開いた。
「あっ、おかえりパパ……」
「パ、パパ……?」
私はというと、緑色のカエルガウンを着て、ソファにどかっと座り、1リットルのペットボトルコーラをラッパ飲みする。
うまい!!
いやあ、シュワシュワと炭酸が効いていて、この喉をビリビリする感覚がたまらない!
やみつきになりそうだ。
そんな私を凝視していたパパ。
そのままコーラを床に置き、またソファにゴロンと横になると、ゲームを再開する。
既に、中間地点まで進み、これからボス戦に備えて、物資の補給をしようとしていた段階だった。
「何をしているんだい……?」
声を掛けられたが、私はパパの方には振り向かず、画面に顔を向けたまま、答えた。
「何って、ゾンビハザードだけど。
パパ、今良いところだから、邪魔しないでね。」
そう伝えて、私はゲームに専念した。
少しして感じていた気配がなくなった。
どうやら父は、自分の部屋に向かったらしい。
それにしても、何をしてるんだって……
声からでも分かる。
かなり驚いていたんだろうなと思い、自然と笑みが溢れた。
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壱(プロフ) - ちくわさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉を下さり、励みになります。悪の大罪シリーズについてですが、実は知らなくて、すいません……。「悪の娘』とかがあると名前だけは聞いたことがありますが、分からないです。おススメ作品ですか? (2018年6月1日 21時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 面白いです! 悪ノ大罪シリーズとか知ってたりしますか? (2018年6月1日 17時) (レス) id: ae2f86a54b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:壱 | 作成日時:2018年2月18日 8時