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駄目妹の訴え ページ14

リビングにて





パン!



パパン!




ピュンッ!





「よしゃっ!


敵撃破。

残り24人か……

この人何かいいの持ってるかな……」




荒野(あらや)サバイバル』




今人気のテレビゲーム(FPS)に熱中のA。




これはネットを使って世界のユーザーと戦う生き残りをかけた、サバイバル。


銃器や装備品などの物資を集め、敵を倒し、戦うのだ。




因みにA曰く、うまるお姉ちゃんからのおススメらしい。






ガチャ





「A、またゲームしてるのか、遊んでばかりじゃなくて、勉強はしなくていいのか?」




リビングに入って来た学秀。






「FPSは遊びじゃないんだよ!!

遊びじゃないんだよ!!

遊びじゃないんだよぉぉぉぉぉぉ!!」



抗議をすれば、リビングから兄は出て行った。




もう、お兄ちゃんはFPSの楽しさを分かってないね〜



こんな面白いゲーム中々ないのに。





そうしてやり込んでいれば、いつの間にか






ガチャ




父さんが帰って来た。







ふん、パパなんか知らない。





時折ゲームから流れる銃声だけが、聞こえるだけで、お互いに無言だった。





「帰って来てからずっとゲームをしているのか。」




唐突に聞かれた私は振り返る。




後ろには、腕組みをして立っている學峯がいた。





「別に、パパには関係ないでしょ。」




私はまた画面に向き直る。




ピッ




「えっ………」



画面が突然消えた。





まさか



私は後ろを振り向く。




パパはリモコンを持っていた。





「遊びは終わりにしなさい。」





せっかく、最高順位を狙えるはずだったのに……




私はパパを睨んだ。





「最低……

娘のプライベートを邪魔するなんて、人としてどうなの!?」



「いつまでもゲームばかりしている方が、おかしいだろう。」




何で、そんなことを言われなきゃいけないの…





「パパに言われた事はきちんとこなしてる!

テストだって常に一番だし、模試だって全国トップ。

成績も良いでしょ。

態度だって気をつけてる。


なのに、これ以上勉強しろって……


私はパパのお飾り人形じゃないもん!!」





気付いた時には泣き叫んでいた。



目の前が涙で溢れて、もうパパの顔なんて分からない。


それぐらい泣いてる。



何で、パパは私の気持ちを分かってくれないの。





「パパの顔なんか見たくない!!」





私は叫んで、その場を後にした。

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(プロフ) - ちくわさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉を下さり、励みになります。悪の大罪シリーズについてですが、実は知らなくて、すいません……。「悪の娘』とかがあると名前だけは聞いたことがありますが、分からないです。おススメ作品ですか? (2018年6月1日 21時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 面白いです! 悪ノ大罪シリーズとか知ってたりしますか? (2018年6月1日 17時) (レス) id: ae2f86a54b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年2月18日 8時

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